.

コード 0216
系列 日本文学
授業科目 古典文学演習I
副題 大伴家持を読む
担当者 品田 悦一
期間・単位 通年4
曜日・時間 月4
対象学年 2・3・4
特記事項 再履修可、専攻生のみ受講可

授業概要
 大伴家持といえば、「うらうらに照れる春日に……」に代表されるセンチメンタルな歌人と思う人が多いだろう。大正から昭和初期にかけて編み上げられ、戦後の国語教育によって定着されたこのイメージは、家持の実像からは多分に乖離していると思われる。470首を越える家持作歌と対話しながら、家持像の再構築を目指す。
課題・評価
 各自の発表と討論中の発言が評価の対象となる(出席は必要条件であって十分条件ではない)。また申し出があれば補助レポートの提出を妨げない
テキスト
 佐竹昭広他二名『万葉集本文篇』(塙書房)
参考文献
 品田他五名『〈うた〉をよむ 三十一字の詩学』(三省堂)
 稲岡耕二編『万葉集事典』学燈社
受講生への要望
 ここ三年ばかり、活発な受講生に恵まれ、大いに気をよくしている。今年もますます活況を呈することを期待する。

授業計画
1.『万葉集』という書物についての基本的知識を提示。
2.前近代から近代に至る家持評価を概観、愁いをにじませた繊細な歌境が「発見」された事情を解説。
3.担当の決定。
4.毎週1名ずつ発表。受講生は発表を支持する班と批判する班に分かれて討論。批判者側は次々に質問を繰り出し、発表の不備を突き、代案を示す。支持者側は全力を挙げてこれを斥け、発表の援護に努める。白熱したディベートが展開し、知的昂奮という無上の快楽が一座を包む。教師は悠然とこの模様を眺め、おもむろに判定を下し、理由を述べる。

※4はいにしえの歌合せにヒントを得たスタイル。


.