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コード 0220
系列 日本文学
授業科目 近代文学演習I
副題 樋口一葉の小説を読む
担当者 大塚 美保
期間・単位 通年4
曜日・時間 火2
対象学年 2・3・4
特記事項 再履修可、専攻生のみ受講可

授業概要
 樋口一葉の小説。その文体は今や「古文」ですが、内容は現代を追い越すほど「新しい」。男性優位の社会の中で、女性たちが置かれていた情況をするどく見据え、しかも豊かな文学性をもって描き出しています。代表作を取り上げながら、近代小説の研究に必要な基礎知識、技術を身につけます。
課題・評価
 発表、討論への参加、レポート、出席による。
テキスト
 樋口一葉『にごりえ・たけくらべ』(新潮文庫)
参考文献
 第一回の授業で紹介。
受講生への要望
 受講希望者は第一回の授業に必ず出席のこと。研究方法等を説明し、分担を決めるため。

授業計画
 受講者は前期・後期に1回ずつ発表を担当する。(必要に応じて追加発表もありうる。)学年末には、まとめのレポートを作成する。

1. 前期『たけくらべ』
 ・樋口一葉と『たけくらべ』についての基礎情報
 ・同時代の評価・成立過程(未定稿、日記等から)
 ・題名の由来
 ・先行研究における論点
 ・舞台となっている時間、空間
 ・登場人物の造形、相互関係、役割
 ・同時代の制度・文化
 ・注釈作業を活かしながら精読

2.後期『にごりえ』『十三夜』『大つごもり』『うつせみ』『われから』など
 ・小説ごとに担当グループを決め、前期に習得した研究方法を応用して発表を担当する。
 ・上記の小説を原作とする映画の鑑賞。


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