授業概要 |
さまざまな評価を与えられている現代社会において、現実にわれわれは一生活者としてどのような意識をもって日々の暮らしを営んでいるのだろうか。本講義では、具体的な現象(活動)を取りあげつつ、われわれの自己(self)のありように焦点を当てながら、現代人の社会意識について検討を行う。 |
課題・評価 |
学期末に、記述式のテストを行う。 |
テキスト |
特になし。必要な文献は、随時指定する。 |
参考文献 |
随時指定する。 |
受講生への要望 |
各自が、自分の経験と照らし合わせ、主体的に思考することを試みて欲しい。 |
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授業計画 |
本講義では、主に以下のトピックを扱う。 (1)現代人の価値観の変容について とりわけ戦後の日本における価値観の変容について考察する。 (2)高度消費社会と「私」 現代社会を表現するキーワードとして頻出する「高度消費社会」という用語。一体、この高度消費社会とはどのような社会なのか。そして、そこで生活するわれわれにどのような影響が及ぼされているのか。以上の課題を検討する。 (3)カウンセリング文化とこころの制御 「私」をめぐる関心の増大とともに、自己啓発セミナーが流行、近年では心理ゲーム(あるいは「○×占い」)や癒しが流行している。また、些細とも思われる心理的問題から、専門のカウンセラーを訪れる人々が増加している。社会の心理学化、という言葉をキーワードに、現代人のこころをめぐる意識を考察。 (4)身体のあり方と「自分らしさ」 エステや美容整形が、「自分らしさ」を実現するツールとなって久しい。改造を加えることで本来の「私」を取り戻そうとする、身体をめぐる現代人の逆説的な意識を考察する。
その他、新新宗教などの事例を扱う予定。 |
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