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コード 1032
系列
授業科目 東洋文化史特講I
副題 「書誌学」の文化史的諸問題
担当者 竹内 肇
期間・単位 通年4
曜日・時間 月2
対象学年
特記事項 学部3・4年生受講可

授業概要
 「書誌学」は書史学、書籍学、目録学、解題学などとも記されるが、要は形態を主とした書籍の研究である。しかし内実は文学、簡、紙、写本、版本など、文化史にもかかわる諸問題が存するので、かような知識は、特に古典籍を史料とする歴史研究には必須のものである。講義は適宜、書影など用いて具体的に進める。
課題・評価
 レポート(夏期・冬期)と平常点(受講態度)などを総合して評価する。
テキスト
 無し。(但し、プリント其他で補足する。)
参考文献
 教場で指示する。
受講生への要望
 問題意識をもって積極的に講義に参加すること。

授業計画
1.導入
 「書誌学」について、あらかじめ理解させる。
2.「書誌学」と「目録学」
 その共通点と相違点などについて解説する。
3.文字、簡、牘、金石、、紙について。
 その文化史的諸問題に言及、解説する。
4.「漢書芸文志」、「隋書経籍志」などについて。
 その成立と特質について解説する。
5.写本と版本について。
 写本と版本について認識させる。
6.書誌学の術語(テクニカルターム)について
 原本、転写本、証本、孤本、流布本、佚存書など、「書誌学」の術語を解説し、理解させる。
7.書物の形態と種類
 その名称の相違などについて解説する。
8.印刷の歴史と出版状況について
 印刷技術の発達と、それに伴う出版状況について解説する。


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