授業概要 |
「書誌学」は書史学、書籍学、目録学、解題学などとも記されるが、要は形態を主とした書籍の研究である。しかし内実は文学、簡、紙、写本、版本など、文化史にもかかわる諸問題が存するので、かような知識は、特に古典籍を史料とする歴史研究には必須のものである。講義は適宜、書影など用いて具体的に進める。 |
課題・評価 |
レポート(夏期・冬期)と平常点(受講態度)などを総合して評価する。 |
テキスト |
無し。(但し、プリント其他で補足する。) |
参考文献 |
教場で指示する。 |
受講生への要望 |
問題意識をもって積極的に講義に参加すること。 |
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授業計画 |
1.導入 「書誌学」について、あらかじめ理解させる。 2.「書誌学」と「目録学」 その共通点と相違点などについて解説する。 3.文字、簡、牘、金石、 、紙について。 その文化史的諸問題に言及、解説する。 4.「漢書芸文志」、「隋書経籍志」などについて。 その成立と特質について解説する。 5.写本と版本について。 写本と版本について認識させる。 6.書誌学の術語(テクニカルターム)について 原本、転写本、証本、孤本、流布本、佚存書など、「書誌学」の術語を解説し、理解させる。 7.書物の形態と種類 その名称の相違などについて解説する。 8.印刷の歴史と出版状況について 印刷技術の発達と、それに伴う出版状況について解説する。 |
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