授業概要 |
「心身医学」とは患者を身体面だけでなく、心理面・社会面をも含めて総合的に診ていこうとする医学である。このような観点から考え、心身医学にとって必要な基本知識としては“こころ・脳・身体”という生理学的なことも充分に理解している必要がある。ここでは、その生理学的なことを中心に心身医学全般を学ぶこととする。 |
課題・評価 |
受講者にはグループ課題を課し、それを全員で討議することを、2回は取り入れたい。 |
テキスト |
特に、指定はしないが、用意すると便利なものには、心身医学用語事典(医学書院)2200円 |
参考文献 |
よくわかる心療内科(金原出版) メンタルヘルス事典(同朋社) |
受講生への要望 |
心理学的な事柄だけでなく、生理学的なことへの関心のある方の受講を望みます。また、レジュメの作成や発表の好きな方も歓迎します。 |
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授業計画 |
1.心身医学とは 歴史・現状・展望 心身症とは 2.心身医療に必要な基本知識 心身相関・心身の特徴・医療心理学・精神医学(神経症・鬱病・人格障害・痴呆) 3.心身医療の工夫 情報の収集・情報の整理・情報の理解 4.心身医療の展開 リエゾン・コンサルテーションとは リエゾン・コンサルテーションの対象 プライマリ・ケアとは プライマリ・ケアと心身医学 5.学校保健 目的・現状・展望 6.産業保健 職場のメンタルヘルス テクノストレスとは 7.リハビリテーション リハビリテーションの心身医学 リハビリテーションにおける心身医学的アプローチ 8.ターミナル・ケア 死の臨床とターミナル・ケアの目標と実際 9.性の臨床 10.ペインコントロール 慢性疼痛とは 器質性疼痛と心因性疼痛 11.心身医療で留意する問題点 12.薬物 |
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