授業概要 |
この講義では、ロジャースの自己理論やフロイトの精神分析的人格理論など、人格心理学におけるいくつかの基礎的なアプローチを解説する。取り上げるのは、心理学的援助と関わりのある人格理論である。 また、人格と密接な、人間の心理学的適応・不適応と関係する領域の諸問題を考えていく。 |
課題・評価 |
学年末に行う試験と、時々提出を求める小レポートとによって成績評価を行う。 |
テキスト |
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参考文献 |
佐々木正宏・大貫敬一著 適応と援助の心理学−−援助編 培風館 |
受講生への要望 |
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授業計画 |
前期 1.現象学的アプローチ ロジャースの自己理論とセラピストの基本的態度について述べる。
2.精神分析的アプローチ1 創始者フロイトの人格理論を述べ、精神分析療法についても触れる。
3.精神分析的アプローチ2 土居健郎の甘えと自分の理論について述べる。
後期 4.別れの体験 死別体験を中心として、悲哀の障害に陥りやすいパーソナリティ、悲哀の経過に関係する要因について述べる。
5.被虐待体験 虐待された子に生じる問題だけでなく、虐待する親の問題についても取り上げる。
6.外傷的出来事の体験 とくに侵入的再体験と麻痺、否認について述べる。 |
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