授業概要 |
人はどのように神あるいは超越的なものに出会うのか。キリスト教自体、さまざまな異教的なものとの出会いのなかで作られてきた。キリスト教とはなにかを、異教の地日本での、キリスト教との思想的哲学的出会いの場面から、出会うことの意味や、自らの内にある超越的なもの、キリスト教的なものへの通路に、あらためて「自覚的に」気づくことの意味を考える。 |
課題・評価 |
前期後期それぞれの期末レポート、数回実施する小レポート、出席率から総合的に評価する。 |
テキスト |
内村鑑三『余は如何にしてキリスト信徒になりしか』(岩波文庫)新渡戸稲造『武士道』(同)。後期に講読する。 |
参考文献 |
内村鑑三・新渡戸稲造の上記本。上記以外にも翻訳はいくつかある。その他の参考書は授業中に適宜紹介する。 |
受講生への要望 |
自分の言葉で意見を述べることを重視したく思います。 |
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授業計画 |
前期 日本および東アジアの伝統思想とキリスト教 神とカミガミ キリシタン伝来時の文化の出会い 新井白石のキリスト教と西洋の理解 和辻哲郎の原始キリスト教理解と日本の神々の諸型 日本近代とキリスト教 内村鑑三の回心 新渡戸稲造におけるキリスト教と日本の伝統 キリスト教思想史としての日本キリスト教文学 世界宗教からみたキリスト教(とくに仏教とキリスト教)
後期 内村鑑三・新渡戸稲造・その他の著作を読みながら、前期のテーマを事例にそって深めていく。
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