授業概要 |
カロリング的世界秩序がヨーロッパ各地で崩壊していくなかで、東フランクにおいては、リウドルフィング家(オットー家)が新たな支配の担い手として台頭してくる。オットー諸王の統治は、カール大帝に象徴されるカロリング家諸王の記憶とカロリング的支配体制を基盤として、徐々に固有の統治構造を構築していく。 本講義では、10世紀ドイツ(中・東部ヨーロッパ)において、ポスト・カロリングの新たな統治構造が形成されていく過程を見ていくとともに、オットー諸王による王国・帝国統治のあり方について、その構造的特性を一つ一つ明らかにしていきたい。 その際とくに、962年のオットー1世の皇帝戴冠前後における変化と、また紀元千年に頂点に達する、同王朝独自の統治理念の形成過程とその変質のプロセスに着目する。 |
課題・評価 |
年1回のレポートおよび年度末試験(予定) |
テキスト |
教場でのプリント配布 |
参考文献 |
教場で指示 |
受講生への要望 |
納得のいくまで徹底的に考えることに挑戦してほしい。 |
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授業計画 |
1.序 2.ハインリヒ1世の治世(1)(2) 3.オットー1世の治世(1)(2)(3) 4.オットー2世の治世(1)(2) 5.オットー3世の治世(1)(2)(3) 6.ハインリヒ2世の治世(1)(2) 7.総括
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