授業概要 |
心身医学とは神経症などに伴う身体愁訴を扱う学問ではない。その意味では精神医学とは異なっている。すなわち、「始めに身体疾患の理解ありき」で、医学的知識が基本になければならない。なぜなら、心身症面接に際し、患者や患児自身が心身相関の意味を理解することが重要だからである。ここでは、総論的な内容について学ぶ。 |
課題・評価 |
(1)授業態度や出席状況を重視する。(2)レポート内容が課題条件に相当していることを重視する。 |
テキスト |
特に定めない。 |
参考文献 |
(1)入門解剖図譜(建帛社) (2)最新育児小児病学(南江堂)、他 |
受講生への要望 |
心身医学や病院臨床に興味のある学生の受講を希望します。また、質問に答えられ、ディスカッションのできる学生を求めます。 |
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授業計画 |
心身医学では患者や患児が訴えてくる身体症状や繰り返す身体疾患を扱い、それらに対する心理面・社会面・実存面などを含めた総合的な全人医療を目指す学問である。その方法として、心身医学的診断法や心身医学的治療などを学習することが必要である。 総論的内容から現場活動に必要な知識の習得を目的に学ぶ。 (1)心身医学とその歴史的変遷 (2)心身症の考え方(神経症との相違)とその理解 (3)心身症発症のメカニズム (4)心身相関とは? (5)心身症の診断の決め手とその方法 (6)心身症治療者の条件 (7)心身症で使用される各種の心理テスト(質問紙) (8)心身症で使用される各種の心理テスト(投影法) (9)心身医学的な診断と治療の進め方 (10)心身症医療におけるチーム医療の必要性 (11)〜(13)症例検討会など
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