授業概要 |
いわゆる「知情意」と呼ばれる心の働きの中の「知」に関した領域の研究が認知研究である。授業では、テキストと関連文献を読んで学ぶことに加え、心理学の他の領域や日常生活との関連性を全員で考えていく。これらのことによって、認知研究の面白さと限界が明確になると同時に、今後の研究方向に関する問題意識が深まるはずである。 |
課題・評価 |
最低2回の発表(内容および発表技法を評価)80%、毎回のコメントの提出(論理性、明確性などを評価)20% |
テキスト |
梅本堯夫(監修)川口潤(編)(1999)。現代の認知研究−21世紀へ向けて− 培風館 |
参考文献 |
行場次朗・箱田裕司(2000)。知性と感性の心理−認知心理学入門− 福村出版(詳細は授業第1回目のオリエンテーションで示す) |
受講生への要望 |
認知研究以外の領域や日常生活との関連性や、認知研究の限界についても明らかにするので、他の領域を専門とする院生、認知研究の内容や方法論に批判的な院生も歓迎する。 |
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授業計画 |
授業前半はテキストの各章の分担発表、後半は関連文献の発表を行う。以下に、おおよその授業計画を示した(詳細な内容は、授業第1回目のオリエンテーションで明示する)。 (1)オリエンテーション(レジュメの作成法、発表方法、コメントの書き方の指示、テキスト発表の割り振りなど) (2)記憶と意識をめぐる問題/協同想起 (3)作動記憶とことばのメロディ/行為の記憶と潜在記憶 (4)顔の記憶/語の表象と意味記憶 (5)Wason選択課題と推理研究/ろう者の言語と記憶 (6)バイリンガルの認知/潜在認知とステレオタイプ/自己と記憶 (7)〜(12)テキストの関連文献の個人発表 (13)授業のまとめ(提出されたコメントの返却を含む)
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