授業概要 |
談林俳諧は、それまでの理知的で穏健な貞門俳諧からの脱皮を目指し、内容・表現ともに過激で斬新な作風に走りました。芭蕉をはじめ、以後の俳諧に大きな影響を与えたこの時代の作品として、談林俳諧の指導者宗因が参加した『天満千句』(延宝4・1676年頃成立)を読んでいきます。 |
課題・評価 |
発表、授業中の討論への参加、出席、期末レポートにより、総合的に評価する。 |
テキスト |
綿屋文庫蔵『天満千句』の影印をプリント配布。 |
参考文献 |
古典俳文学大系『談林俳諧集一』 |
受講生への要望 |
連句はある程度のことばの意味がわからないと、授業に参加していてもつまらない。担当箇所以外についても、事前の予習が必要である。句意については意見がわれることもあるはず。他人を納得させられる解釈を試みて欲しい。 |
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授業計画 |
初回に簡単な俳諧史と、基本的な連句の読み方について説明する。3回目以降、担当者による発表を中心に読み進めていく。なお、発表者は、語釈や連句のルールチェックのほか、 1語句の意味 特に、そのことばは、和歌や連歌でどのように用いられてきたか。 2前句との関係 付合(ことばとことばの連想関係)を中心に、なぜ、付句のことばは選ばれたのか。 3俳諧性 なぜ、俳諧といえるのか。について、考えてもらいたい。
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