.

コード TJ26-01
系列 哲学専攻(修士課程)
授業科目 キリスト教学特論VI
副題 スペイン神秘主義研究
担当者 鶴岡 賀雄
期間・単位 通年 4単位
曜日・時間 火3
対象学年 院生のみ
特記事項  

授業概要
 16〜17世紀に花開いたいわゆるスペイン神秘主義は、キリスト教神秘主義の歴史の中でも一つの高みをなしている。その概要を紹介することで、「神秘主義」とは何か、そのキリスト教ないし宗教一般における意義は何かを、現代的関心のもとで考えてみたい。
課題・評価
 前期および後期に、それぞれ講義内容に関連したレポートを提出してもらう予定。
テキスト
 特定のものは用いない。
参考文献
 講義の中で紹介する。
受講生への要望
 スペイン語の知識は必要としない。

授業計画
 以下の内容を講義していきたい。ただしその順序や構成は適宜変更される。

1.「神秘主義」をどう捉えるか
2.キリスト教神秘思想史概観
3.スペイン神秘主義という視点の意義
4.さまざまな神秘思想(扱う予定の神秘家とそのキーワード)
・フランシスコ・デ・オスナ:内的潜心
・イグナチオ・デ・ロヨラ:観想と行動
・アビラのテレジア:神秘体験の叙述、内面性と脱自
・ルイス・デ・レオン:聖書の言葉と詩の言葉
・十字架のヨハネ:魂の暗夜、霊的婚姻
・アルンブラド派:正統と異端
・ミゲル・デ・モリノス:静寂主義、スコラ学と神秘主義
5.「神秘主義」の現代的意義

 名高い神秘家たちのテクストを、スペイン語原文、英訳、仏訳、和訳などによって少しずつ読むことも試みたい。



.