2006 syllabus

2006 授業計画(抜粋)

コード	GG31-01
系列	系列：国際文化系
授業科目	フランスの社会と文化(１)
副題
副専攻	国際交流副専攻

担当者	金子　美都子
単位	2
期・曜時	前期水3
対象学年	2･3･4年
特記事項

授業概要

　フランスの子どもの読み物を通して、フランス社会と文化の特質を考察する。フランスの児童文学は、とりわけ論理性や機知を重んじ、社会性が強いといわれる。前半はフランスの子どもの読み物を概観して、ルイ14世時代を背景としたペローの童話「眠りの森の姫」、「赤ずきん」、などを原文で味読する。なお翻訳も参照する。後半はセギュール夫人「ソフィーのいたずら」など第二帝政期の読み物や現代の子ども文化に触れる。随時参考資料（日本語）でフランスの社会・文化の諸側面を知る。
原文を読むため、受講者はフランス語履修者が望ましい。

課題・評価

　必要に応じ課題を与え、調べたことを発表する。評価は、日常の授業参加度とレポートで行う。

テキスト

Perrault:Contes de Perrault
Comtesse de Segur:Les Malheurs de Sophie など。

参考文献

　ポール・アザール『本・子ども・大人』紀伊国屋書店
　田辺保「フランス学を学ぶ人のために」世界思想社

受講生への要望

　フランス文化の多様な側面を理解してほしい。

授業計画

１　フランス児童文学の社会性
　　参照：金子「フランス児童文学素描──社会性」『学燈』1979
２　シャルル・ペロー(1)
　　Charles Perrault: La belle au bois dormant
３　シャルル・ペロー(2)
　　Charles Perrault: Le Petit chaperon rouge
４　シャルル・ペロー(2)
　　Charles Perrault: Le chat bott【③】
５　フランスのアイデンティティー
　　参照：田辺保『フランス学を学ぶ人のために』
　　２章　１アイデンティティーを探る
　　　　　２国家としてのフランスとアイデンティティー
６　社会・子ども・大人
　　参照：ポール・アザール『本・子ども・大人』
　　１章　大人が長い間子どもを圧迫したこと

University of the Sacred Heart, Tokyo