2006 授業計画(抜粋)
コード
JB31-01
系列
系列:教育学・初等教育学
授業科目
教育学特講10
副題
学校教育とジェンダー
副専攻
ジェンダー学副専攻
担当者
鶴田 敦子
単位
2
期・曜時
前期 金2
対象学年
2・3・4年
特記事項
授業概要
20世紀の後半頃から、両性の平等を教えてきたと信じられてきた学校教育は、その一方で、不平等を教えている(ジェンダーを再生産している)という、相反する教育行為が行われていることが明らかにされてきた。授業では、平等とはいかなる概念をさすかという吟味とともに、不平等を教えているという指摘に即して、注意深く学校教育のあり様をとらえ直す作業を行う。その上で、学校がジェンダー・エクイティについて教える場となる上での教育課題について検討する。
課題・評価
授業の内容に対する各自のコメント・討議・レポート
テキスト
木村涼子『学校文化とジェンダー』勁草書房、1999
参考文献
マイラ&デイウ”ィット・サドカー著・川合あさ子訳『「女の子」は学校でつくられる』時事通信社、1999
スー・アスキュー/キャロル・ロス著・堀内かおる訳
『男の子は泣かない-学校でつくられる男らしさとジェンダー差別解消プログラム』金子書房、1997
受講生への要望
自分自身の言葉で、これらの教育課題について語ることを要望する。
授業計画
1.平等について考える
・生物的性差
・マイノリティ
・区別と差別
2.オープンカリキュラムにおけるジェンダー
・男女同一カリキュラムの登場
・カリキュラムの編成原理(公的・私的領域)
・学問研究とジェンダー
・教科内容とジェンダー
3.ヒドゥンカリキュラムにおけるジェンダー
・教師の意識
・児童・生徒間の相互作用
・子ども文化におけるジェンダー
・授業におけるジェンダーのダイナミックス
・教科書におけるジェンダー
・学校諸環境におけるジェンダー
4.ジェンダー・エクイティの教育の核心
・ジェンダー・エクイティの教育の内実
・新しい価値と価値選択の自己決定
・批判的学び
5.別学校・共学校
6.学校・家庭・地域・消費社会のサークル
University of the Sacred Heart, Tokyo