コード DB13-01
系列 系列:日本史
授業科目 史料講読
副題
副専攻 D1
担当者 神崎 直美
単位 2
期・曜時 前期 火4
対象学年 2・3・4年
特記事項

授業概要
 日本史研究には、史料(古文書)の読解が必要である。当授業では、史料の中でも汎用性が高い、近世のくずし字を講読する訓練を行う。講読を通して、近世の基礎知識を習得し、工具書類を把握するなど、基礎力の養成を計る。学期末には、各自が史料に親しみ、積極的に史料を講読する意志が育成されることを、目標とする。
課題・評価
 平常点、報告書「くずし字探索隊」、学期中に2、3回実施する小テスト、学期末の筆記試験を総合して評価する。
テキスト
 原史料及び参考資料をコピーして配布する。
参考文献
 林英夫・中田易直『入門近世文書字典』(柏書房)
 瀬野精一郎編『正字・常用漢字対照表』(続群書類従完成会)
受講生への要望
 入念に予習・復習をして授業に臨むこと。開講時に配布する「秘伝 くずし字解読法(入門編)」を、心に留めて学習すること。
授業計画
・学期中の授業の進行は、以下の通り。
 4月…日本史研究と史料について(説明)。
    予習の方法を身につける(字典の使い方や解読原
    稿の作成方法を説明・練習)。
 5月…平仮名を主とした短文を読む(平仮名を覚える)。
 6・7月…漢字を主とした史料を読む(頻度の高い漢字
      を覚える。近世史料独特の読み方を習得する)。
      工具書類を覚え、使い方を身につける。
・毎回(5月以降)の授業は、次の手順で進める。
 冒頭10分…「出前史料館」
       近世の古文書・書籍・絵図などの原物を説明・
      回覧する。原物の史料を実際に目にし、
      手にとることによって、史料に親しみ、
      理解を深めてほしい。
 残り80分…史料講読 手順は以下の通り。
      教員が史料とその歴史的背景を説明→指名
      された履修者が、予習して解読した案文を板
      書する→教員が正誤を点検→くずし字の説明
      (字典を用いる)→履修者が音読→教員が再読
      →履修者が逐語訳→教員が逐語訳と補足説明
  以上を、各史料ごとに反復する。

Copyrights 2007 University of the Sacred Heart , Tokyo all rights reserved.

■BACK ■検索システムへ ■TOPへ