コード HA32-01
系列 系列:哲学・思想史
授業科目 倫理学演習Ⅰ
副題 (『ウィトゲンシュタインのウィーン』を読むー東欧圏・ドイツ圏・イギリス圏の倫理思想の比較ー)
副専攻 H1
担当者 米澤 克夫
単位 4
期・曜時 通年 火3
対象学年 1(B)・2・3・4年
特記事項

授業概要
 ウィトゲンシュタインの哲学・倫理思想は世紀末ウィーンにおける倫理的問題の解決を目指して書かれたという趣旨の本(テキスト参照)、およびそれに関連する文献を読んで、ウィーンを中心とする東欧圏・ドイツ圏・イギリス圏の歴史、文化、思想、文学、芸術、社会に関して理解を得たうえで、それらを比較しながら倫理的問題について考えを深める。
課題・評価
 自分の担当した部分に関するレジメを作成して、発表し、討論する。演習への関わり方全般で評価する。一部英語(ドイツ語でも可)の文献を読む。
テキスト
 『ウィトゲンシュタインのウィーン』藤村龍雄訳(平凡社ライブラリー)1600円は必ず入手すること。それ以外はプリント、コピーを用意する。
参考文献
 Wittgenstein's Vienna, by Allan Janik & Stephen Toulmin (first edition. revised edition)
受講生への要望
 倫理思想も含めて、ウィーンを中心とする東欧圏・ドイツ圏・イギリス圏における歴史、哲学、科学、文化、文学、芸術、社会などのテーマのいずれか三つくらいに興味のある学生に参加してもらいたい。
授業計画
 『ウィトゲンシュタインのウィーン』の目次
第一章 序論―問題と方法―
第二章 ハプスブルグ朝ウィーンの文化―逆説の都―
第三章 言語と社会―カール・クラウスとウィーン最期の日々―
第四章 文化と批評―社会批評と芸術表現の限界―
第五章 言語、倫理および表現
第六章 『論考』再考―倫理の証文―
第七章 人間ウィトゲンシュタインと第二の思想
第八章 専門家気質と文化―現代の自殺―
第九章 補遺一孤立の言語

 前期は第六章までの簡単な復習と、昨年あまり触れられなかったショーペンハウアー、キルケゴール、マウトナー、ワイニンガー、クラウス、マッハ、ヘルツ、ゲシュタルト心理学、ココシュカ、クリムト、ロース、ブラームス、ワーグナー、マーラー、ショパン、オペレッタ、ムジール、リルケなどについて言及する(一部学生に調べてもらう)。
 後期は第七章以下、および関連する文献を読む。ラッセル、ムーア、シュリック、ヒューム、カントなどの哲学者、イギリスの倫理思想・文化、自殺論、トーマスマンの文学と映画、世紀末ウィーン文化の特徴のまとめなど、多彩な内容を含む。

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