コード HC34-01
系列 系列:美学・美術史
授業科目 美学・芸術学特講Ⅳ
副題 (フランス18世紀を中心とする西洋美学研究)
副専攻 H1
担当者 馬場 朗
単位 4
期・曜時 通年 金4
対象学年 1(B)・2・3・4年
特記事項

授業概要
 現在の西欧美学の母胎とも言うべき18世紀フランス美学を幾つかの論点に即して分析・検討します。取り上げる具体的な論点、ピュグマリオニズム、絵画論を中心とする美学的言説における機械の比喩、「感性的なるもの(情念、感情、自己愛)」を巡る美学的問題圏です。
課題・評価
 前期最終講義日に提出のレポートと後期講義最終日の試験の成績に、出席状況を加味して判断します。
テキスト
 レジュメを授業中に配布します。
参考文献
 授業中に適宜指示します。
受講生への要望
 授業計画は部分的に変更されることがあります。また、授業は邦訳中心ですが、初級仏語の若干の知識がある方がほんの少し楽かもしれません。
授業計画
初回    オリエンテーション
2〜4   古代から中世のピュグマリオニズム(『変身譚』『薔薇物語』等)
4〜7   18世紀の舞踊的ピュグマリオニズムと唯物論的ピュグマリオニズムにおける「芸術」そして「社交性」(ド・ラ・モットらのオペラ・バレとデランドの哲学小説『生動化される彫像』)
8〜9   プロメテウスたるピュグマリオンの誕生と近代的芸術家の帰趨(ディドロの美術批評と彫刻家ファルコネの実践及び言説)
10〜11  ルソーの音楽劇『ピュグマリオン』における作者・作品・鑑賞者の「共同体」
12〜14 「絵画の時代」としての18世紀美学における「機械(machine)」の比喩(14回目の前期最終講義日終了時に前期レポートを回収)
15〜17  キリスト教的「情念」と歴史画再編の中での「情念」(『受難』を巡る「情念の共同体」からルブランの情念論講義)
18〜19  デカルト哲学の「情念」を巡る議論と「知的快」における虚構と悲劇
20〜21  18世紀芸術論における「倦怠」・「不安」・「没入」の基底としてのマルブランシュ哲学における「感情」
22から23 ルソーにおける「自己愛」と「感情」の美学的問題圏
24     授業の全体についての質疑応答後、最終試験

Copyrights 2007 University of the Sacred Heart , Tokyo all rights reserved.

■BACK ■検索システムへ ■TOPへ