コード CA66-01
系列 系列:日本文学
授業科目 日本文学史Ⅵ
副題 (近現代の「文学」と「文学史」)
副専攻 C1
担当者 川津 誠
単位 2
期・曜時 後期 水3
対象学年 2・3・4年
特記事項

授業概要
 さまざまな文学史年表を開いてみると、多くの作品が並んでいます。その作品と作家の名前を覚えること、が文学史の勉強だった…?それは確かに、文学作品の歴史ではあるけれど、たぶん、「文学史」はちょっと違うものです。ある時代の姿が、作品の世界を規定する。ある作品が書かれる、そのことが次の時代を導く。そのように「文学」は「時代」と分かちがたく結びついている。つまり「文学史」とは、時代と作家と作品の結びつきの物語なのです。そして、「文学史」を学ぶためには、「文学」とは何か、を考えて見ることも必要です。大正・昭和という時代と文学を読み解くことを通して、あなたの「文学」と「文学史」の物語を探してみましょう。
課題・評価
 学期末の試験によって評価します。講義中に課題提出を求めることもありえます。
テキスト
 特に指定しません。必要に応じてプリントを配布する予定です。
参考文献
 講義中別途指示します。
受講生への要望
 「文学」と呼ばれているものは一体何なのか。「文学史」とは何なのか。ここは、知識を、その答えを、与えられる場ではありません。答など無いかも知れません。自分自身の答えを見出すための材料を見つけ、考えるためのきっかけを探す、そんな場です。想像力を持って、参加してください。ただここにいるだけ、では意味はありません。
授業計画
10月 「近代文学」をめぐって
  大正から昭和へ-「文学というもの」の成立
11月 昭和戦前の文学
    -プロレタリア文学と戦争文学を中心に
12月 戦後文学というもの
    -現代文学へ

 以上のような大枠で講義は進んでゆく予定。ただし、その折々に変更はありえます。
時に映像資料を見ることも。

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