コード CB71-01
系列 系列:日本文学
授業科目 近代文学研究Ⅰ
副題 (女性と身体)
副専攻 A2・C1
担当者 藤木 直実
単位 2
期・曜時 後期 火2
対象学年 2・3・4年
特記事項

授業概要
 明治40年前後の女性作家たちによる文学のうち、特に女性の身体や性を描いた作品を取り上げ、読み解いてゆきます。性規範の性差が厳然と存在した当時にあって、女性たちはみずからの性という主題とどう向き合い、どう描いたでしょうか。100年前の文学を読むことをつうじて、現代に生きるわたしたちの問題を照らし返したいと思います。
課題・評価
 期末レポート、出席による。
テキスト
 特に指定せず、プリントを配布する。
参考文献
 『編年体近現代女性文学史』(『国文学解釈と鑑賞』別冊、2005年12月)、他は授業中に紹介する。
受講生への要望
 フェミニズム文学批評の観点からの身体論を扱います。
ジェンダー学に関心のある学生の受講を歓迎します。
授業計画
 問題提起およびこの授業の枠組みについての数回の講義(下記1、2)ののち、下記3の各作家に即してみてゆく。
1 『妊娠小説』(斎藤美奈子)が明らかにしたこと
2 女性が女性の性を語ること、その困難
3 女性作家たちの挑戦と戦略
  ・与謝野晶子-出産と越境- 
  ・茅野雅子-「妊娠小説」のジェンダー-
  ・水野仙子-「妹」という戦略-
  ・森しげ-妊娠の近代-
4 まとめ

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