2009 syllabus

コード	WA13-01
系列	人間科学専攻（博士前期課程)
授業科目	基礎心理学特論Ⅱ
副題	（質的心理学の方法論を習得する）
副専攻

担当者	高橋　雅延
単位	2
期・曜時	後期　木2
対象学年	院生のみ
特記事項

学習目標

　臨床や発達の心理学で使われることの多い質的研究の方法論を習得するために、質的研究の生み出されてきた歴史や関連領域、質的研究の目指す目標、種々の質的研究の方法の特徴、分析と結果の提示にともなう解釈の問題を学ぶ。

授業概要

　教員のガイダンスのもと、３冊のテキストを分担してレジュメを使った発表を行い、全員で質疑応答、討論を行う。

テキスト

　N.K.デンジン・Y.S.リンカン（編）平山満義（監訳）岡野一郎・古賀正義（編訳）(2006).質的研究ハンドブック１～３　北大路書房

参考文献・課題図書

　佐藤郁哉（著）(2008). 質的データ分析法－原理・方法・実践－　新曜社／ウヴェ・フリック（著）小田博志ほか（訳）(2002). 質的研究入門　春秋社

受講生への要望

　主に量的研究を行ってきた教員自身の経験に基づいた観点からのコメントも行うので、質的研究法に初めて接する院生だけではなく、すでに質的研究法に携わっている院生も歓迎する。

評価方法

　発表（内容および発表技法を評価）70％、質疑応答・討論とコメント（論理性、明確性などを評価）30％

授業計画

１．オリエンテーション（発表者の割り振りなど）
２．質的研究のパラダイムと眺望１（社会学と人類学）
３．　〃２（アクション・リサーチ／倫理と政治）
４．〃３（解釈主義・解釈学・社会構築主義）
５．〃４（フェミニズムと質的研究）
６．〃５（カルチュラル・スタディーズ）
７．質的研究の設計と戦略１（エスノグラフィー）
８．　〃２（事例研究）
９．〃３（グラウンデッド・セオリー）
10．〃４（ライフヒストリーとポストモダン）
11．〃５（臨床研究）
12．質的研究資料の収集と解釈１（インタビュー）
13．　〃２（文書の解釈／ソフトウェアと質的研究）
14．〃３（発話とテクストの分析）
15．授業のまとめ

自由記述欄

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