コード AN14-01
系列 系列:キリスト教学Ⅱ
授業科目 キリスト教学Ⅱ-4
副題 (イエスと現代)
副専攻
担当者 上村 静
単位 4
期・曜時 通年 火4
対象学年 3・4年
特記事項

学習目標
 古代人も現代人も人間の向き合う現実に変わりはないし、また人間社会の抱える諸問題もその本質においては変わらない。イエスについて学ぶことで人間存在の在り方について考えることを目的とする。
授業概要
 イエスは古代ユダヤ社会のなかに生きたひとりの活動家であり思想家であった。本講義では福音書の読解をとおして、イエスの活動と思想を再構築するとともに、イエスの対峙した現実を現代社会の諸問題と照らし合わせて考察していく。授業は講義と共同発表・討議の混合形式で行う。
テキスト
 『聖書 新共同訳―旧約聖書続編つき』日本聖書協会
(他の聖書を所有している場合は新たに購入しなくてよい)
参考文献・課題図書
 授業中に指示する。
受講生への要望
 毎回の授業に聖書を持参すること、指定された箇所をあらかじめ読んでくること。
発表担当者はよく準備をしてくること、それ以外の学生も積極的に議論に参加すること。
評価方法
 受講生には数回の共同発表および前期と後期の終わりにレポートを提出してもらう。成績は、出席率(30%)、授業中の発表・発言(30%)、2回のレポート(40%)、および毎授業時のリアクション・ペーパーを総合的に評価する。
授業計画
1.ガイダンス~歴史のイエスと信仰のキリスト~
2.キリスト教信仰の成立
3.史的イエス研究と聖書学方法論
4.「イエス生誕物語」
5.「イエス洗礼物語」
6.障碍者差別問題
7.ハンセン病者、性同一性障害者差別問題
8.「盲人の癒し物語」
9.部落差別問題
10.「徴税人との会食物語」
11.「見失われた羊のたとえ」
12.介護問題、終末期医療問題
13.中絶問題
14.「安息日問答」
15.<いのち>とは何か?
16.パレスチナ問題
17.在日外国人問題
18.「善きサマリア人の譬え」
19.「汝の敵を愛せ」?
20.ホームレス問題
21.格差社会の問題
22.「放蕩息子の譬え」
23.「ぶどう園の労働者の譬え」
24.「貧しい者は幸い」?
25.日の丸・君が代問題
26.国民国家・民族主義の問題
27.「神の国」とは何か?
28.「思い煩うな」
29.諸問題のまとめのディスカッション
30.イエスの人間観と神観
自由記述欄

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