コード TJ23-01
系列 哲学専攻(修士課程)
授業科目 キリスト教学特論Ⅲ
副題 (ドゥルーズ以後のフランスにおけるスピノザ受容)
副専攻
担当者 冨原 眞弓
単位 4
期・曜時 通年 金3
対象学年 院生のみ
特記事項

学習目標
 ドゥルーズの『スピノザ 実践の哲学』とスピノザの主著『エチカ』を併読し、ドゥルーズ哲学及びフランス現代思想におけるスピノザ受容を研究する。
授業概要
 同時代人から無神論または汎神論と排撃されたスピノザの神概念と、久しくヨーロッパの精神的支柱であったユダヤ-キリスト今日の神概念との齟齬を探査し、スピノザの現代的意義を探る。ドゥルーズはフランス語原典を読み、スピノザ研究では必要に応じてラテン語原典も参照する。
テキスト
 Spinoza, Ethica
 Spinoza, Tractatus de intellectus emendatione
 Deleuze, Spinoza philosophie pratique
参考文献・課題図書
 スピノザ『エチカ』上下巻、畠中尚志訳、岩波文庫
 スピノザ『神・人間及び人間の幸福に関する短論文』畠中尚志、岩波文庫
 スピノザ『知性改善論』畠中尚志訳、岩波文庫
 ドゥルーズ『スピノザ 実践の哲学』鈴木雅大訳、平凡社ライブラリー
受講生への要望
 ドゥルーズやスピノザの原典に真摯にとりくみ、自主的に資料を探索し解読する研究者の姿勢を求めたい。
評価方法
 出席、ようやく作成、研究発表等により総合的に評価する。
授業計画
1.スピノザ略年譜 『スピノザ 実践の哲学』第1章
2.スピノザ著作解題 各自資料作成1
3.時代的脈絡 各自資料作成2
4.哲学史的概説 『スピノザ 実践の哲学』第2章
5.『神・人間及び人間の幸福に関する短論文』読解1
6.『神・人間及び人間の幸福に関する短論文』読解2
7.『知性改善論』読解1
8.『知性改善論』読解2
9.『エチカ』神について1
10.『エチカ』神について2
11.『エチカ』神について3
12.第1部の総括 『スピノザ 実践の哲学』第3章
13.『エチカ』精神の本性及び起源について1
14.『エチカ』精神の本性及び起源について2
15.『エチカ』精神の本性及び起源について3
16.第2部の総括 『スピノザ 実践の哲学』第4章前半
17.『エチカ』感情の起源及び本性について1
18.『エチカ』感情の起源及び本性について2
19.『エチカ』感情の起源及び本性について3
20.第3部の総括 『スピノザ 実践の哲学』第4章後半
21.『エチカ』人間の隷属及び感情の力について1
22.『エチカ』人間の隷属及び感情の力について2
23.『エチカ』人間の隷属及び感情の力について3
24.第4部の総括 『スピノザ 実践の哲学』第5章講読
25.『エチカ』知性の能力あるいは人間の自由について1
26.『エチカ』知性の能力あるいは人間の自由について2
27.『エチカ』知性の能力あるいは人間の自由について3
28.第5部の総括 フランスのスピノザ受容
29.スピノザの認識論の総括
30.スピノザの神概念及び世界観の総括
自由記述欄

Copyrights 2010 University of the Sacred Heart , Tokyo all rights reserved.

■BACK ■検索システムへ ■TOPへ