コード HF10-01
系列 系列:美学・美術史
授業科目 美学・芸術学特講Ⅰ
副題 (美への思索)
副専攻 H1
担当者 加藤 好光
単位 2
期・曜時 前期 木3
対象学年 1(B)・2・3・4年
特記事項

学習目標
 哲学的美学の基礎づけの一半をなす「美への思索」を学び、そこで援用される価値論の概要を身につけ、現実的世界の有り様と、そこで生きはたらく主体的自己存在者との関わりについて、哲学的なものの見方を身につける。
授業概要
 美学即ち「美と芸術の思索」、その哲学的基礎づけ(「美と芸術への思索」)は、たんに「美」や「芸術」について云々するのではない。むしろ、現実の中で我々がどのように世界と関わり、自己自身と関わっているかという問題と緊密に関わっている。本講義においては、「美への思索」を解説する。
テキスト
 
参考文献・課題図書
 加藤好光『美への思索』
受講生への要望
 後期の同じ時間帯に開講される美学・芸術学特講Ⅱの受講を勧めます。
評価方法
 試験によって評価する。
授業計画
1.導入
2.「美と芸術からの思索」と「美と芸術への思索」
3.「哲学」の哲学的規定、哲学の一学科としての美学
4.哲学的美学における「美」と「芸術」との関連
5.「価値の体験」と「価値の実現」
6.美学の課題としての「現実的世界の価値論的考察」
7.西田幾多郎の「作られたもの」の概念
8.価値に関する試論
9.已然相における価値と未然相における価値
10.客観的事物の実在のトポスとしての「懐かしさ」
11.主体的自己存在者の実存のトポスとしての「恥ずかしさ」
12.「自己への隔たり」「他者との隔たり」としての現実的現在
13.美への思索(哲学的思索の機軸としての方法的省察)
14.美しさの体験(美的体験の記述)
15.試験
自由記述欄

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