コード JB29-01
系列 系列:教育学・初等教育学
授業科目 教育学特講9
副題 (開発教育・参加型学習の理論と実践)
副専攻 A3・J1
担当者 湯本 浩之
単位 2
期・曜時 前期 水2
対象学年 1(B)・2・3・4年
特記事項

学習目標
 今日の地球社会や地域社会が直面している開発・環境・平和・人権・文化といった地球的規模の問題群の理解や解決に向けた「学び」について、開発教育や参加型学習の理念や実践に触れながら、体験的に理解することを目標とする。
授業概要
 開発教育の歴史的経緯や今日的状況ならびに地球的課題の現状を概観した上で、参加型学習の基本アクティビティとなるフォトランゲージやシミュレーションなどの手法をはじめ、開発教育の参加型学習教材を体験的に学習する。また、地球的課題をテーマとした学校での授業案や地域での学習プログラム案を構想してみたい。
 なお、履修者の人数や関心等によっては、授業計画の内容や順序を一部変更する場合がある。
テキスト
 田中治彦(編著)開発教育:持続可能な世界のために 学文社
参考文献・課題図書
・田中治彦 国際協力と開発教育:「援助」の近未来を探る  明石書店
・山西優二他(編)地域から描くこれからの開発教育 新評論
・開発教育研究会(編)身近なことから世界と私を考える授業 明石書店
・開発教育協会(編)市民学習実践ハンドブック:教室と世界 をつなぐ参加型学習30 開発教育協会
・開発教育協会(編)参加型学習で世界を感じる:開発教育実 践ガイドブック 開発教育協会
受講生への要望
 本授業では、グループワークやワークショップを活用して、履修者相互の学び合いを重視する。授業で編成されるグループは、他学科や他学年の履修者で構成されるが、そこでの議論や協働作業に、積極的かつ協力的に参加できることが望まれる。
評価方法
 平常点(出席やコメントカードの内容)60%、中間レポート10%、および最終授業内に実施する論述式テスト(30%)
授業計画
1.オリエンテーション「今地球で起きていること」
2.ワークショップ①「参加型学習の基本アクティビティ」
3.開発教育と地球的課題①「グローバルからパーソナル」
4.ワークショップ②「世界がもし100人の村だったら」
5.開発教育と地球的課題②「飢餓・貧困・格差」
6.ワークショップ③「貿易ゲーム」
7.開発教育と地球的課題③「環境・食と農」
8.ワークショップ④「“地球に優しい”ってどういうこと?」
9.開発教育と地球的課題④「開発と国際協力」
10.ワークショップ⑤「“援助”する前に考えよう」
11.開発教育概論①「歴史・現状・目的・内容・方法など」
12.開発教育概論②「学習プログラム(学校・地域・NGO)」
13.グループワーク①(学習プログラム案づくり)
14.グループワーク②(学習プログラム案づくり)
15.グループワーク③(学習プログラム案のプレゼンテーション)
自由記述欄
 国際交流や国際協力に取り組むNGOやNPOの活動をはじめ、地域での市民活動やボランティア活動などでは、市民一人ひとりが問題や課題に「気づき」、その原因や解決策を「考え」、自主的かつ協力的に「行動」していくことが求められています。そうしたプロセスに「参加」し、「学び」として深め広げていくことが開発教育や参加型学習の目指していることです。この授業を機に「参加型の学び」と出会ってみてください。

Copyrights 2010 University of the Sacred Heart , Tokyo all rights reserved.

■BACK ■検索システムへ ■TOPへ