コード MA13-01
系列 系列:I. English Studies
授業科目 英語史
副題 (比較言語学的視点により英語を相対化する。)
副専攻
担当者 中村 幸一
単位 4
期・曜時 通年 金2
対象学年 2・3・4年
特記事項

学習目標
 専門書の英語を読み解く力をつけ、また、英語がインド・ヨーロッパ語族という大きなグループの一言語にすぎないことを認識し、古英語を学ぶことで、現代英語の深い理解にもつなげたい。
授業概要
 今でこそ英語は圧倒的な地位を占めているが、それは歴史的には最近のことである。この授業では、まず、「英語」が始まる遙か以前より話を始め、印欧祖語がゲルマン祖語になり、さらに古英語 Old English になるまでを比較言語学的手法によって、詳細に述べる。
テキスト
 Charles Barber, J.C.Beal and P.A.Shaw (2nd edn), The English Language: A Historical Introduction, Cambridge: Cambridge University Press, 2009.
参考文献・課題図書
 中島文雄『英語発達史』(岩波全書)は高度であるが便利である。最もやさしいものは渡部昇一『講談・英語の歴史』(PHP新書)。トゥールとして『英語語源辞典』(研究社)は常に参照するとよい。
受講生への要望
 辞書をよく引いて正確に英文を読んでもらいたい。英語のほか、フランス語・ドイツ語・イタリア語などのインド・ヨーロッパ語を最低1つは知っていないと授業が分かりにくい。英語の歴史は外来語とのせめぎあいで、どうしてもヨーロッパ語に授業でふれないわけにはいかないからである。
評価方法
 年2回の試験(70%)と、場合によってはレポート等の質を総合して評価。毎回出席はとるが(30%)、ただ出ていればよいわけではない:試験の点数がもっとも重要だと考えてもらいたい:だからといって、出なくてもよいということではありません。
授業計画
1.英語史序説・概略
2.英語の変化:英訳聖書を比較する
3.言語変化のメカニズム(1)
4.言語変化のメカニズム(2)
5.比較言語学の方法
6.ラテン語とロマンス語
7.印欧諸語について
8.基礎語彙の比較
9.ゲルマン語・ゲルマン語派
10.ゲルマン祖語の屈折システム
11.ゲルマン祖語の音韻論(1)
12.ゲルマン祖語の音韻論(2)
13.ゲルマン祖語の語彙
14.古英語の始まり:アングル族・サクソン族・ジュート族
15.ウェストサクソン王国の言語
16.キリスト教と文字の伝来
17.古英語の発音
18.古英語の音変化
19.古英語の形態論
20.古英語の統語論
21.古英語の語彙
22.古英語を読む(1)
23.古英語を読む(2)
24.ヴァイキングの襲来と古ノルド語
25.ノルマン征服とノルマン人
26.中期英語の方言
27.中期英語と(古)フランス語
28.中期英語と(古)フランス語借用語
29.中期英語の発音・音韻論
30.中期英語の形態論
自由記述欄

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