コード CB72-01
系列 系列:日本文学
授業科目 近代文学研究Ⅱ
副題 (『舞姫』への多角的アプローチ)
副専攻 C1
担当者 大塚 美保
単位 2
期・曜時 後期 水3
対象学年 1(B)・2・3・4年
特記事項

学習目標
 森鷗外『舞姫』にさまざまな角度から光を当てることで、文学研究の多様なあり方に触れるとともに、既存の研究成果を批判的に見る目を養う。もって演習・卒業論文等の基礎とする。
授業概要
 日本近代文学の古典とされ、高等学校国語の定番教材でもある森鷗外『舞姫』。これに下記授業計画のごとく多角的にアプローチする講義。さまざまな研究方法、さまざまな解釈、意外な読まれ方の歴史などを紹介。あわせて過去の研究への批評眼を養う。擬古文が苦手な受講生にもわかりやすく説明する。
テキスト
 森鷗外『現代語訳 舞姫』(井上靖・訳、ちくま文庫)
参考文献・課題図書
 授業の中で紹介する。
受講生への要望
 中学校・高等学校の国語教員志望者をとくに歓迎する。
評価方法
 期末レポート、出席、平常点(授業内提出物など)による。
授業計画
1.ガイダンス・導入講義
2.森鷗外の人物と生涯
3.『舞姫』の謎①:何のため・誰のための「手記」か
4.『舞姫』の謎②:エリスが「舞姫」であることの意味
5.『舞姫』の謎③:豊太郎の母はなぜ死んだか
6.『舞姫』の謎④:豊太郎は何に葛藤しているのか
7.『舞姫』の謎⑤:「一点の彼を憎む心」とは何か
8.『舞姫』のさまざまな読み①:映画版に見る原作への批評
9.『舞姫』のさまざまな読み②:鷗外の経験と関連づけた読み
10.『舞姫』のさまざまな読み③:発表媒体に着目した読み
11.『舞姫』のさまざまな読み④:ベルリン都市論による読み
12.教材としての『舞姫』①:教科書採択の歴史
13.教材としての『舞姫』②:近代的自我という主題の歴史
14.教材としての『舞姫』③:近年の授業実践例とその課題
15.半期のまとめ
自由記述欄

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