コード HA89-01
系列 系列:哲学・思想史
授業科目 哲学・倫理学特講Ⅹ
副題 (『平家物語』の倫理思想~滅び行く人々への鎮魂の物語)
副専攻 H1
担当者 岡田 大助
単位 2
期・曜時 後期 木4
対象学年 1(B)・2・3・4年
特記事項

学習目標
・『平家物語』で活躍する様々な登場人物の生き方と、そこに現れた様々な倫理思想を理解すること。
・それらに対する自らの意見を論述できるようになること。
授業概要
 『平家物語』には、よく知られた「諸行無常」を示す仏法だけではなく、平家はおごれるがゆえに滅びたといった道徳思想や、悪人でも救われる浄土仏教、鎮魂思想、武士道といった様々な倫理思想が記されています。この授業では、平家物語の登場人物の生き方を紹介しながら、それら様々な思想を紹介してゆきます。
テキスト
 『平家物語』小学館、日本古典文学全集45、46巻
参考文献・課題図書
受講生への要望
 古文の読解力は必要ありません。しかし、現代語訳でかまわないので、次回範囲に目を通しておくと、理解が深まります。
評価方法
 中間試験50点、期末試験50点、および出席状況で成績を評価。60点以上のものに単位を認める。講義で扱ったテーマの要約と、それに関連する自らの意見の論述を課すので、よく準備しておくこと。
授業計画
1.ガイダンス 平家物語とは何か 仏法と王法 清盛と重盛
2.仏法による救済 祇王と仏御前
3.武士道と名 実盛
4.主君への忠義 兼平
5.平家一門への鎮魂歌 忠度
6.妻子への情愛 維盛1、男女と仏法 滝口入道と横笛の悲恋
7.妻子への情愛 維盛2 
8.まとめ 中間試験
9.小宰相 男女
10.罪と救済 重衡1 生きてゆく罪
11.罪と救済 重衡2 重衡と女たち
12.子への情愛 宗盛1
13.子への情愛 宗盛2
14.平家物語の倫理思想 まとめ
15.期末試験
自由記述欄
 『平家物語』は、日本人であれば、ほとんどの人が知っている日本古典の名著です。しかし、その詳しい内容について知る人はあまり多くありません。長きにわたって語り継がれてきた古典には、それ相応の豊かな内容があります。またとない学生時代、その内容を味わってみませんか。

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