コード HD71-01
系列 系列:キリスト教学
授業科目 キリスト教学演習Ⅰ
副題 (共観福音書の比較)
副専攻 H1
担当者 三浦 望
単位 4
期・曜時 通年 水4
対象学年 2・3・4年
特記事項

学習目標
●新約聖書の共観福音書を読み比べ、理解を深める
●第二神殿時代ユダヤ教の歴史的・社会的・文化的背景を理解し、その中から生まれたイエス運動と初期の宣教活動状況を考察する
●共観福音書を詳読して比較検討し、それぞれの福音書の神学的焦点や特徴を比較の中から理解する。
●福音書が描く物語世界を通して、信じること・生きることの意味を考える
授業概要
 佐藤研編訳の『福音書共観表』(岩波書店、2005年)を使用して、新約聖書の共観福音書を場面ごとに比較しつつ読み進める。ギリシア語の知識は前提としないが、新約聖書に関する知識は前提とする。新約聖書の内容をある程度ひと通り理解していない学生は、複数の福音書の比較作業が著しく困難なので、履修を薦めない。できれば既に「新約聖書学」を履修している(あるいは同時並行で履修する)ことが望ましい。
 最初の2~3回の授業で、新約聖書・福音書(特に共観福音書)に関する基礎知識を講義するので、履修を希望する学生はなるべく最初の授業から出席することが望ましい。その後はゼミ形式で担当学生の発表および質疑応答で授業を進める。毎回授業の最後には、リアクション・ペーパーを書き、当日の授業で理解したことをまとめて提出する。
テキスト
 『聖書 新共同訳』日本聖書協会(これ以外の聖書でも全く問題ないが、旧約聖書のついているものが望ましい。)
 佐藤研編訳 『福音書共観表』 岩波書店、2005年
参考文献・課題図書
 Novum Testamentum Graece. [27th edition], ed. by E. Nestle and K.Aland. Stuttgart: Deutsche, 1993
 ギリシア語原典は、基本的に上記のNestle-Aland第27版のテクストを使用するが、このギリシア語原典聖書を購入する必要は全くない。(聖書本文に関しても、授業で必要なコピーを配布する。)
受講生への要望
 積極的な授業への参加姿勢。自分で考える態度。演習で取り扱う福音書の箇所は事前に読んでくることが前提。これができない学生は履修はしないこと。
評価方法
 授業への参加姿勢および出席状況は評価の大きな対象となる。リアクション・ペーパー、担当する発表の内容および期末レポートなどを総合して最終的に評価する。
授業計画
1.序論:講義① 新約聖書の基礎知識
2.講義② 第二神殿時代のユダヤ教:歴史的、社会的、文化的背景とその中から生まれたイエス運動の発展と展開、福音書の成立
3.講義③ 共観福音書の神学的特徴、その他
4.テクスト講読①
5.テクスト講読②
6.テクスト講読③
7.テクスト講読④
8.テクスト講読⑤
9.テクスト講読⑥
10.テクスト講読⑦
11.テクスト講読⑧
12.テクスト講読⑨
13.テクスト講読⑩
14.(調整日)
15.総括(1)
16.テクスト講読⑪
17.テクスト講読⑫
18.テクスト講読⑬
19.テクスト講読⑭
20.テクスト講読⑮
21.テクスト講読⑯
22.テクスト講読⑰
23.テクスト講読⑱
24.テクスト講読⑲
25.テクスト講読⑳
26.テクスト講読21
27.テクスト講読22
28.テクスト講読23
29.(調整日)
30.総括(2)
自由記述欄
※上記はあくまでも予定であるので、注意してください。
 履修人数が多すぎる場合、人数制限をします。

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