コード LE24-01
系列 系列:心理学
授業科目 認知心理学特講5
副題 (目撃供述の心理学)
副専攻 L1
担当者 嚴島 行雄
単位 2
期・曜時 後期 火5
対象学年 3・4年
特記事項

学習目標
 目撃供述は刑事事件のみならず、様々な事故や出来事において重要な役割を演ずる。しかしながら、この目撃供述は歪みやすいことも科学的研究から明らかになった。この授業では、目撃供述の正確さがどのような要因によって歪むのかを心理学研究から明らかにする。学生諸君はぜひ、そのような要因によって自らの記憶も変容することを認識し、目撃証言の心理学を理解することを目標として欲しい。
授業概要
 目撃供述の心理学について講義と演習を行う。目撃供述は人間のあらゆる心理学的側面を反映する。その中でもとくに記憶の働きが重要な役割を演じている。本授業では、目撃供述の信用性を規定する諸要因について認知心理学の領域の研究成果を紹介し、人間の認知、とりわけ記憶がどのように歪むのか、実際の事件をも紹介しながら考察する。
テキスト
 目撃証言の心理学 厳島行雄・仲真紀子・原聰 北大路書房
参考文献・課題図書
 目撃証言の研究 渡部保夫監修 北大路書房
 目撃証言 ロフタス/ケッチャム著 岩波書店
受講生への要望
 授業の中で適宜参考図書を紹介するので、そのような資料も読んで理解を深めて欲しい。目撃証言という現象の科学的理解を目標に学習して欲しい。
評価方法
 基本的には定期試験の結果によって評価するが、出席状況も考慮する。また課題レポートの提出も求めるので、レポートも評価の対象になる。
授業計画
1.目撃供述とは何か 具体的な事件から
2.目撃供述の心理学 歴史的展開
3.なぜ目撃供述が問題になるのか 誤判事例を通しての検討
4.目撃供述の正確さに影響する諸要因とその分類法
5.目撃供述心理学の研究法 I アーカイブ研究
6.目撃供述心理学の研究法 II 調査法
7.目撃供述心理学の研究法 III 実験法
8.語法効果について
9.事後情報効果について
10.事後情報効果について
11.情動と記憶 I
12.情動と記憶 II
13.記憶の正確さと確信度
14.目撃供述への社会的影響 推定変数について
15.目撃供述への社会的影響 システム変数について
自由記述欄

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