コード WC22-01
授業科目 精神医学特論
副題 (臨床と実践に役立つ精神医学)
副専攻
特記事項
担当者 鈴木 幹夫
単位 2
期・曜時 前期 月4
対象学年 院生のみ

学習目標
 脳だけではなく、実体はないが確実に存在すると思われる「こころ」をも扱う点で特異的な精神医学は、生物学と心理学両者からのアプローチをいかに止揚するかが大きな課題です。したがって、知識を得るだけではなく、科学的な方法論と、柔軟なある種のセンスの両方を身につけて、人間とその精神病理を幅広く理解できるようになることが目標です。
授業概要
 総論では、臨床の前提となる、歴史、分類、診断など、基本的な事柄を学びます。各論では、主な精神科疾患の、疾病概念、病態、症状、精神病理、診断、治療などについて学びます。理解が深まるよう、なるべく具体的な症例を挙げて説明します。
テキスト
 『コメディカルのための精神医学』 鈴木幹夫著 DTP出版
参考文献・課題図書
 さらに深く学びたい場合は、『カプラン 臨床精神医学テキスト 第2版』医学書院MYW。
受講生への要望
 半期の講義で、精神医学の全貌を理解することは困難かも知れないが、せめてそのエッセンスと、臨床・実践の場で役に立つセンスを身につけ、患者の人生が見えてくる目を持つようになってほしい。
評価方法
 受講態度、意欲、出席およびレポートなどを総合的に判断し評価します。
授業計画
1.精神医学総論1 歴史、分類、診断など
2.精神医学総論2 脳とこころ、精神の異常と正常
3.精神医学各論1 統合失調症:疫学、成因、経過と症状
4.精神医学各論2 統合失調症:分類、治療
5.精神医学各論3 気分障害:分類、病前性格、症状
6.精神医学各論4 気分障害:発病状況論、精神病理、治療
7.精神医学各論5 小児期の精神医学:自閉症スペクトラムなど
8.精神医学各論6 思春期・青年期の精神医学:思春期妄想症、神経性無食欲症など
9.精神医学各論7 思春期・青年期の精神医学:薬物依存など
10.精神医学各論8 老年期の精神医学:うつ、認知症など
11.精神医学各論9 こころの発達
12.精神医学各論10 神経症:ヒステリーの理解
13.精神医学各論11 神経症:強迫症の理解
14.精神医学各論12:器質精神病、症状精神病、人格障害
15.精神科治療学 薬物療法
自由記述欄

Copyrights 2012 University of the Sacred Heart , Tokyo all rights reserved.

■BACK ■検索システムへ ■TOPへ