コード WD72-01
授業科目 学習心理学特論Ⅰ
副題 (科学としての心理学について考える)
副専攻
特記事項
担当者 高橋 雅延
単位 2
期・曜時 前期 金1
対象学年 院生のみ

学習目標
 「兄は兄らしい性格、妹は妹らしい性格になる」「親の育児態度は性格や気質に永続的な影響を与える」「幽体離脱は本当だ」「トラウマは抑圧される」「うつ病の治療には薬物療法が効果的である」などなど、一般に信じられている心理学の「神話」の真実について考えることによって、心理学の基礎知識を再確認し、科学的な態度を身につけることを目標とする。
授業概要
 教員の懇切丁寧なガイダンスのもと、教員の用意するテキストの読みたい箇所だけを分担してレジュメやパワーポイントを使った発表(原則として1人最大1回)を行い、全員で質疑応答、討論を行う。なお、発表の準備等の負担を減らすために、きわめて平易な新書をテキストとし、1回の発表テキストの分量は日本語20頁以下におさえる。必要に応じて、この分野の研究にたずさわる外部講師を招いて生の情報に触れることも計画している。
テキスト
 村上宣寛 (2009). 心理学で何がわかるか ちくま新書
参考文献・課題図書
 Lilienfeld, S. O.ほか(2009). 50 great myths of popular psychology: Shattering widespread misconceptions about human behavior. Wiley-Blackwell./S.O.リリエンフェルド(編)厳島行雄ほか(監訳)(2007). 臨床心理学における科学と疑似科学 北大路書房/村上宣寛 (2005). 「心理テスト」はウソでした。 日経BP社/J.M.ウッド(著)宮崎謙一(訳)(2006). ロールシャッハテストはまちがっている-科学からの異議- 北大路書房 
受講生への要望
 心理学や疑似科学に関して何も知識がなくても理解できるように、授業内で平易な参考図書を多数紹介するので、心理学や疑似科学に興味のある院生なら誰でも歓迎する。
評価方法
 発表(内容および発表技法を評価)70%、質疑応答・討論とコメント(論理性、明確性などを評価)30%
授業計画
1.オリエンテーション(発表者の割り振りなど)
2.兄は兄らしい性格、妹は妹らしい性格になる?
3.親の育児態度は性格や気質に永続的な影響を与える?
4.乳幼児は他人の心を理解できない?
5.自由意思は存在する?
6.幽体離脱体験は本当だ?
7.乳幼児は長期間、物事を記憶できない?
8.記憶力は鍛えれば強くなる?
9.女性の理想の相手は、自分をもっとも愛してくれる人である?
10.トラウマは抑圧される?
11.暴力的映像は暴力を助長する?
12.うつ病の治療には薬物療法が効果的である?
13.モーツァルトを聞くと頭がよくなる?
14.人間は脳の10%も使っていない?
15.授業のまとめ
自由記述欄

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