コード DA23-01
授業科目 国際関係史Ⅰ
副題 (中国海軍と東アジアの国際関係)
副専攻 D3
特記事項
担当者 馮 青
単位 2
期・曜時 前期 木4
対象学年 1(B)・2・3・4年

学習目標
 近代東アジア国際関係に関する基本的な知識や歴史の流れを把握し、日本とアジアの関係、日中問題などをより複眼的、多元的に考えられるようになる。
授業概要
 本授業は、近代中国海軍の消長を軸に、19世紀半ば以後の東アジア国際関係の変容について講義する。基本的な史実の把握を重視するほか、現在の東アジア情勢との関連にも配慮したい。授業では映像資料・新聞記事も適宜併用する。
テキスト
 特に指定教科書はない。毎回プリントを配付する。
参考文献・課題図書
 馮青『中国海軍と近代日中関係』(錦正社、2011年)
受講生への要望
 予復習は必須である。平素の授業で重要な事実、年代、歴史の流れなどをしっかりと覚えておくこと。
評価方法
 授業への参加状況と学期末試験成績を総合して評価する。
授業計画
1.イントロ 東アジア国際関係史とは何か:中華世界秩序の崩壊、日本・中国・朝鮮の開国
2.近代日中関係の始まり:日清修好条規、日本の台湾出兵、中国近代海軍の建設
3.海軍外交の光と影:北洋海軍の日本訪問、長崎事件
4.日清戦争:朝鮮問題、北洋海軍壊滅、下関条約
5.日露戦争:朝鮮をめぐる日露対立、ポーツマス条約
6.清末の日中関係:宣統帝期の中央集権化、日本モデルの海軍再建
7.中間まとめ、ビジュアル資料による授業
8.中華民国初期の日中関係:北京政府の海軍、第一次世界大戦と日本の山東出兵
9.ワシントン体制と東アジア:ワシントン会議、日中関係の変容
10.満州事変と満州国:リットン調査団、溥儀
11.日中全面戦争の開始:盧溝橋事変、中国海軍消滅
12.日中和平工作:近衛文麿、トラウトマン、蔣介石
13.戦後東アジアの国際秩序:日本のポツダム宣言受諾、冷戦、朝鮮戦争
14.「中国の台頭」と世界:中国海軍建設、21世紀アジア・太平洋秩序の変動
15.総まとめ
自由記述欄
 世界における中国の存在が日ましに増大するなか、日本を取り巻く国際情勢を理解する上で、日中関係を中心とする東アジア国際関係史の学習はますます重要になっている。受講生の方々の積極的な参加を期待する。

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