コード JD37-01
授業科目 人間学習7[総合演習]
副題 (多文化共生社会のためのことばの学び)
副専攻 A1・A3・J1
特記事項
担当者 横田 和子
単位 2
期・曜時 前期 月4
対象学年 4年

学習目標
 多様な価値観を認め合い、他者との違いを活かし合える「多文化共生社会」のための「ことばの学び」のあり方を検討していきます。<うまい・へた><通じる・通じない>という言語学習の枠組みを取り払い、ことばの力を考えてみたいとおもいます。
授業概要
 この授業では、ことばを軸に、他者との違いを活かし合い、認め合うためのことばの学びのあり方を問い直していきます。皆さんは、母語を獲得し、その後学校教育において当然のように国語教育・外国語教育などに親しまれてきたと思います。また、学校教育以外でも、ことばを受け取り、また表現することで、ことばの学びは日々続いています。ことばによって支えられたり、励まされたという経験も持っていることと思います。ですが、一方、日本社会では、同調圧力の高さにより、本当にいいたいことをいうこと・伝えることを我慢したり、また目立った意見は排除や攻撃の対象になったり、ということがしばしばあります。多様な価値観の尊重、他者との違いを認め合い、また活かし合うことが重要な多文化共生社会において、ことばの学びはどのような課題と可能性を持っているのでしょうか。ことばと非言語、ことばと身体など、ことばとつながる様々な事象も視野にいれながら、これからのことばの学びのあり方をめぐり、自由に検討していきたいと思います。
テキスト
 特に指定しません。
参考文献・課題図書
 山内明美『こども東北学』イーストプレス
 医学書院「ケアをひらく」シリーズ
 ほか、適宜示します。
受講生への要望
評価方法
 出席および毎回のレビューシート・プレゼンテーション・レポートをあわせて評価します。
授業計画
1.なまることの意味:『こども東北学』から
2.「国語教育」への問い
3.ことばでは語り得ないこと:「環状島モデル」
4.『幻聴妄想かるた』をやってみる
5.語りの力:「当事者研究」に学ぶ
6.ことばとからだのつながり:野口体操に学ぶ(1)
7.ことばとからだのつながり:野口体操に学ぶ(2)
8.詩のことば
9.多言語社会と少数言語・マイノリティのことば
10.複言語主義と言語意識教育
11.異言語に学ぶ意味
12.学生プレゼンテーション(1)
13.学生プレゼンテーション(2)
14.学生プレゼンテーション(3)
15.ふりかえり・自己評価・相互評価
自由記述欄

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