コード LE16-01
授業科目 認知心理学特講3
副題 (聴覚心理学)
副専攻 L1
特記事項
担当者 川島 尊之
単位 2
期・曜時 前期 金1
対象学年 2・3・4年

学習目標
 声や音楽など私たちの生活に音を欠かすことはできない。この講義では音に関係する私たちの様々な体験を通して,人間の認知の仕組みと心理学の諸問題について理解を深めることを目標とする。
授業概要
 音の認知に関するいろいろな心理学トピックを扱う。例えばなぜ楽器ごとに音色が違うのか,音が引き起こす快・不快の諸相,音楽の好みと性格の関係,音の認知と最近のテクノロジーなど。なお学期の最初に音の認知を考える際に必要となる音の物理や聴覚系の生物学的な仕組みに簡単に触れる。
テキスト
特に指定しない。
参考文献・課題図書
 日本音響学会(編) 音のなんでも小事典―脳が音を聴くしくみから超音波顕微鏡まで  講談社ブルーバックス 
 David R. Moore (Ed.), Christopher J. Plack. The Oxford Handbook of Auditory Science: Hearing, Oxford University Press, 2010.
受講生への要望
 特にレポート作成に際しては,自分で資料を調べ自身の考えをまとめることを要求するため,授業時間外での学習が重要となる。2009年度に修得済みの者は履修不可。
評価方法
 出席状況と授業時の小テスト,授業時間外に作成するレポートにより評価する。
授業計画
1.導入: 受講の仕方,授業のスケジュール,講義の導入
2.楽器の音: 周波数とスペクトル
3.耳の中はどうなっているか: 聴覚系の生物学
4.周りから目立つ音: マスキングと聴覚フィルタ
5.オクターブとは: ピッチ
6.もし耳が1つだったら: 音の位置の知覚(音源定位)
7.これまでのまとめと復習
8.声は他の音とは違うか: 音声の知覚
9.音声と音楽の類似性: 音楽の起源,音楽心理学
10.イヤな音は世界共通: 黒板をかきむしる音,感情
11.ペンギンと人間に共通の課題: 音源の分離,知覚的群化
12.音の認知と技術: 骨伝導,指向性スピーカなど
13.聴覚の一生: 音声言語の獲得,加齢による変化
14.全体のまとめ
15.予備日
自由記述欄

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