コード XB14-01
授業科目 人文学特論Ⅳ
副題 (批評理論と研究実践)
副専攻
特記事項
担当者 大塚 美保
単位 4
期・曜時 通年 木3
対象学年 院生のみ

学習目標
 日本近代文学の研究に必要な知識・技術の向上をめざす。具体的には、①批評理論を学ぶ。今年度はフェミニズム批評・ジェンダー批評を主とする。②文学テクストの分析・立論の能力を研究実践を通じて磨く。
授業概要
 前期は学習目標①(上記)をテーマに、研究文献を輪読する形で進める。
 後期は学習目標②をテーマに、下記の研究方法を実践する(授業計画参照)稽古台として樋口一葉作品を取り上げ、前期に学んだ批評理論を活かしながら進める。
テキスト
・天野正子ほか編『新編日本のフェミニズム 11 フェミニズム文学批評』岩波書店
・樋口一葉『にごりえ・たけくらべ(改版)』新潮文庫
参考文献・課題図書
・江原由美子ほか編『ワードマップ フェミニズム』新曜社
・大橋洋一編『現代批評理論のすべて』新書館    ほか
受講生への要望
 学会誌の査読にパスする水準、また、研究界が博士号という学位に期待する水準を知り、それに見合う力をつけるための一年間と思って臨んでほしい。
評価方法
 報告ならびに研究発表、意見交換への参加、出席による。
授業計画
1.【ガイダンス】第1~3週に教員が次の説明を行う。
2. ・年間計画
3. ・日本近代文学の学会・学会誌に見る近年の研究動向
4. ・前期に輪読する文献、報告のポイント
5.【批評理論の輪読・1巡目】第5~9週にかけ、テキスト『フェ
6. ミニズム文学批評』収録の論文を受講生が分担して輪読。論
7.文に引用された文学テクスト、関連文献などを併せ読み、必要
8.な注釈を加えて報告する。
9.【批評理論の輪読・2巡目】第10~14週にかけ、受講生は下記
10.の中から任意の文献を1つ選び、その内容と研究上の意義につ
11.いて報告する。レジュメは論文形式とする。
12. ・岩波書店『新編日本のフェミニズム』シリーズ12巻
13. ・その他、フェミニズム批評、ジェンダー批評の文献
14.【ガイダンス】第15~16週に教員が次の説明を行う。 
15. ・後期の参考文献、標準的な研究手続き
16. ・樋口一葉の生涯と文業
17.【テクストの分析と立論・1巡目】第17~22週にかけ、受講生
18.はテキスト所収の樋口一葉作品から1篇を選び、下記の①~⑦
19.(もしくはその一部)を実践し、成果を発表する。
20. レジュメは論文形式とする。
21. ①本テクストに関する基礎情報
22. (成立、本文、校異、典拠、パラテクスト、同時代評、等)
23. ②先行研究の参照、研究史の批判的検討   ③注釈
24. ④ ①~③を活かしたテクストの妥当性ある読み
25. ⑤ ①~④と連動した論点の発掘、仮説の構築、その裏づけ
26. ⑥以上を総合した独自性ある立論
27. ⑦学術論文の形式に即した表現
28.【テクストの分析と立論・2巡目】第23~29週にかけ、受講生
29.は上記①~⑦を実践し、完成した成果を発表する。
30.【総括】1年のまとめと振り返り
自由記述欄
 

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