コード DJ24-01
授業科目 博物館学各論1
副題 (博物館学各論(人間と馬の歴史))
副専攻
特記事項 ※博物館関連科目
担当者 末崎 真澄
単位 4
期・曜時 通年 火4
対象学年 2・3・4年

学習目標
 博物館の管理・運営について理解し、博物館経営に関する基礎的能力を養い、また展示等による教育普及活動、展示の諸形態等に関する知識・技術の理解を深める。
授業概要
 人と馬のかかわりの歴史は、遥か古代に始まり、東西文明に広がり、連綿として現代に続いている。そして馬は、軍事や産業、競馬などの競技、神事や信仰などの生活の中でも密接であった。そうした人と馬の歴史を、東西文明の考古、歴史、美術史の各分野から映像を通して紹介しつつ、実際の馬の博物館の経営、展示等の諸活動を通して紹介する
テキスト
 末崎真澄編著「図説・馬の博物誌(フクロウの本)河出書房新社2001年
参考文献・課題図書
 うまはくブックレットNO6 末崎真澄著「ハミの発明と歴史」神奈川新聞社 2004年
受講生への要望
 馬と人のかかわりが、世界史、日本史の中でどのように発生、発展し、歴史上いかに重要で欠かせない存在であったかを理解して欲しい。
評価方法
 前・後期のそれぞれ期末試験50% レポート25% 出席25%
授業計画
1. 馬の博物館(運営)について 馬の博物館と国公立、私立、個人博物館の経営(財務)の違い
2. 馬の進化 馬の身体の秘密
3.馬の家畜化の開始 大英博物館アッシリア室の展示から
4.古代騎馬民族と馬 エルミタージュ美術館の展示から
5.ギリシア文明と馬 大英博物館エルギンマーブルの展示とその意義 パルテノン神殿の彩色の復元展示 
6.エトルリアからローマ文明の馬利用 ローマ国立博物館の展示
7.英国王室騎馬伝統 映像展示の進め方 英国大使館他 
8.アレクサンドロス大王と馬 展示の企画  
9.中国の車馬文化 秦始皇帝の銅車馬の展示と解説
10.馬のシルクロード 展示の企画 馬、天馬、龍、唐草文の展示企画
11.馬と牛の共催展 地域社会(岩手前沢町)との連携
12.ヨーロッパのナイトと日本の騎馬の比較展示 
13.世界の馬祭り イタリアシェナの伝統の馬祭り 
14.サラブレッドの血統 伝説の天馬と現在の駿馬(DVD)
15.博物館経営の問題 財務、指定者管理制度など
16.日本在来馬の展示(実馬) 日本在来馬8品種の保存(財務)
17.馬文化の伝来 古代の出土馬具と埴輪馬 複製の展示利用
18.中世の馬と馬具 源平の戦いから 戦国騎馬の製作展示
19.戦国から江戸時代の馬利用
20.人と馬を結ぶもの ハミ・鞍・鐙
21.日本伝統馬術① 流鏑馬 伝統馬術の保存と支援
22.日本伝統馬術②古式競馬(賀茂競馬)伝統馬術の保存と支援
23.日本美術に見る馬 美術品の収集計画(財務)
24.旅と馬 旧街道に働く馬 市民参画(保土ヶ谷宿助郷保存会)
25.人が馬に託すもの①絵馬
26.人が馬に託すもの②馬頭観音と郷土玩具
27.日本の近代競馬 和式競馬から西洋式近代競馬へ
28.祭りと馬①西日本編
29.祭りと馬②東日本編 相馬野馬追いの復興支援
30.まとめ(世界の馬文化の概要)
自由記述欄
 

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