コード HA87-01
授業科目 哲学・倫理学特講Ⅷ
副題
副専攻 H1
特記事項
担当者 河上 正秀
単位 2
期・曜時 後期 水2
対象学年 1(B)・2・3・4年

学習目標
 人間は、世界の中に「ある」という事実性に目覚め、それへと問いかけることなしには存在しえなかった唯一の存在であるが、そのような「驚き」としての哲学的な問いが、現代の人間に対して投げかける思想史的な意義の諸相を学ぶ。
授業概要
 全体としては、近代から現代にかけての特にドイツ思想を中心にしながら、哲学的諸相と倫理学的諸相との相関関係によって生じる思想史上の諸問題を講義する。そのことを通して現代のわれわれから見て重要かつ不可欠な近・現代における思想の持つ基本的な諸課題を考える。
テキスト
 テキストは用いません。授業用の資料は配布します。
参考文献・課題図書
 飯塚勝久他編『ヨーロッパ精神史』北樹出版、河上正秀編著『他者性の時代』世界思想社、河上正秀『行為と意味』未知谷
受講生への要望
 主題に関する強い関心をもっていること。哲学・倫理学特講Ⅶとの内容上の連続性があり、可能ならば両科目の履修を薦めておきます。
評価方法
 学習意欲、出席状況、試験結果による総合評価
授業計画
1.授業全体のガイダンス・現代思想を学ぶ意義
2.現代の歴史的状況と現代の思想への視角
3.19世紀の思想の諸潮流の動態:ヘーゲル以後の諸思潮
4.19世紀前半の思想Ⅰ:ショーペンハウアーとその影響
5.19世紀中期の思想Ⅱ:シュティルナー他の影響
6.19世紀中期の哲学と思想Ⅲ:キルケゴ-ルと実存
7.19世紀中期の思想Ⅳ:キルケゴ-ルと現代への影響
8.19世紀後半の思想Ⅵ:ニーチェと世紀末思想
9.20世紀初頭の哲学と思想:第1次世界大戦前後の諸思潮
10.20世紀前半の思想:K・ヤスパースの哲学
11.20世紀前半の哲学と思想Ⅰ:M・ハイデガーの実存論
12.20世紀前半の哲学と思想Ⅱ:M・ハイデガーの存在論
13.20世紀後半の思想Ⅲ:M・ハイデガーの後期思想
14.20世紀後半の思想:実存哲学と実存主義など
15.全体の総括:現代における西欧の思想
自由記述欄
 

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