コード HF15-01
授業科目 美学・芸術学特講Ⅵ
副題 ( 日本絵画における人体表現の諸相)
副専攻 H1
特記事項
担当者 菅野 貴子
単位 2
期・曜時 後期 火3
対象学年 2・3・4年

学習目標
 絵画において、人体は風景や静物と並ぶ重要なモチーフである。画家は様々な表現手法を用いて人体を描くが、そこに込められているメッセージを、我々はどこまで読み取ることが可能なのか。
 本講義では、人体にまつわる研究論文を通じて“絵画を読む”手法を学ぶ。これを基礎として、自分なりの論点を定めてレポートを作成する。
授業概要
 日本絵画に限らず人体表現の方法は様々である。本講義では特に三つの様相(①群像表現②仕草・動作・その他③肖像画)を採り上げ、これらに関する研究論文を考察の対象とする。
 具体的には、まず必要に応じて関連講義を行い、次に担当学生(単独か複数かは受講者数による)が論文内容について発表する。それを受けて全員による討議を行う。
 ところで、日本美術史のみならず日本史の分野においても、絵画を重要資料ととして考察対象とする動きが今日見受けられる。こうした動きに基づく論文も考察対象に含まれている。
 同じ“絵画を読む”試みでも、両者の絵画の捉え方は大いに異なっており、その違いなどについても注目していきたい。
 以上の過程を経て、各学生は自分なりの論点を定めてレポートを作成する。
 
テキスト
 発表・討議に使用する研究論文は、教場にて随時配布する。
参考文献・課題図書
 教場にて随時提示する。
受講生への要望
 本講義は、かなりの演習的要素の濃い内容となっている。レポート作成に向けて意欲をもって取り組んでいける学生の受講を希望する。
 このような講義の性格から受講者数の上限を20名前後とする。
評価方法
 大学が規定する出席要件を満たすことを前提とし、講義に対する積極性、発表及びレポートの出来映えを基に総合的に評価する。
授業計画
1.ガイダンス
2.人体表現の諸相Ⅰ:群像表現①[講義]
3.人体表現の諸相Ⅰ:群像表現②[発表・討議]
4.人体表現の諸相Ⅰ:群像表現③[発表・討議]
5.人体表現の諸相Ⅱ:人の仕草・動作・その他①[講義]
6.人体表現の諸相Ⅱ:人の仕草・動作・その他②[発表・討議]
7.人体表現の諸相Ⅱ:人の仕草・動作・その他③[発表・討議]
8.人体表現の諸相Ⅱ:人の仕草・動作・その他④[講義]
9.人体表現の諸相Ⅱ:人の仕草・動作・その他⑤[発表・討議]
10.人体表現の諸相Ⅲ:肖像画①[講義1]
11.人体表現の諸相Ⅲ:肖像画②[講義2]
12.人体表現の諸相Ⅲ:肖像画③[発表・討議]
13.人体表現の諸相Ⅲ:肖像画④[発表・討議]
14.レポートの概要発表及び提出
15.総括
自由記述欄
 

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