コード LE34-01
授業科目 認知心理学特講8
副題 (心と言葉の心理学)
副専攻 L1
特記事項
担当者 福田 由紀
単位 2
期・曜時 後期 月2
対象学年 2・3・4年

学習目標
 ヒトが文章を読む時に、どのようなことが頭の中で起こっているか、言語・脳生理・認知・教育心理学の研究の成果について本授業では概観します。それらを理解して下さい。また,実際に簡単な実験をします。また,本授業では,以下のような具体的な授業目標を設定しています。
*言葉を読むときに何が起こっているかに関する心理学的・脳科学的な知識が身につく。
*知識を基礎にして,教育現場への応用への提言ができる。
*心理学実験を体験できる。
授業概要
 基本は講義形式です。授業中,教科書を使いますので毎回持参してください。適宜,様々な問題について作業をし,グループで討論をし、発表します。また,何回かゲームをして楽しみながら,授業内容を実感してもらいます。さらに,毎授業,皆さんからの「コメント・質問」をとり,次の授業で回答します。
テキスト
 言語心理学入門-言語力を育てる-福田由紀編 培風館(2012年)
参考文献・課題図書
 適宜,紹介します。
受講生への要望
 授業の基本は講義形式ですが、質問やコメント大歓迎です。また、実際に課題をやってもらいますので、積極的に取り組んで下さい。加えて,1回目の授業から実質的な内容となりますので,初回から参加してください。
評価方法
 評価は、期末試験(8割)と発表の結果(2 割)により決定されます。期末試験では,用語の組合せ問題(知識の確認)とそれらの用語の組合せて,上位の言語心理学的事象を説明する記述問題(内容理解の確認)を予定しています。また,第5回の発表では,内容の質(50点)と発表の仕方(50点)の両方について評価されます。内容の質とは,必要な実験を行い,要求された図表や考察が記載されているかによって判断されます。発表の仕方とは,わかりやすく実験の結果や考察を伝達できるかによって判断されます。
授業計画
1.オリエンテーション,言語心理学の研究の対象とその目的
2.言語的コミュニケーションと非言語的コミュニケーション
3.単語認知に影響する要因
4.単語認知モデル
5.心的表象の実在の体験
6.ブルックスの実験発表
7.ブルックスの実験から言語心理学研究を考える
8.文の理解:曖昧性の解消
9.文章の理解:対象と構成された知識
10.文章理解に影響する要因:スキーマ1
11.文章理解に影響する要因:スキーマ2
12.文章の理解モデル
13.状況モデルの新たな展開
14.状況モデルの応用:日常生活や能力開発への応用
15.期末試験ならびに解説
自由記述欄
 ゲームを通して,授業のテーマに迫っていくことがあります。ゲームが苦手な人も得意な人も積極的に取り組んで下さい!

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