教員紹介

日本史コース

佐々木 恵介(ささき けいすけ) 古代史

〈専門領域〉
日本古代史。おもに平安時代の官司(役所)で、どのように仕事が行われていたのか、それは前後の時代に比べてどのような特徴があるのか、さらに現代の企業や役所での仕事のしかたにどのような影響を及ぼしているのか、などを調べています。
〈最近の業績/仕事〉
論文として、
  • 「検非違使別当としての藤原実資」(『日本古代の王権と東アジア』吉川弘文館、2012年)
  • 「正倉院文書中の経師等貢進文について」(『正倉院文書研究』12、2011年)
  • 「任官申請文書の類型とその系譜」(『聖心女子大学論叢』116、2011年)
一般読者向けの概説書として、
  • 『日本古代の歴史4 平安京の時代』(吉川弘文館、2014年)
  • 『天皇の歴史03 摂政・関白と天皇』(講談社、2011年)
〈ひとこと〉
日本古代史のゼミでは、奈良・平安時代の漢文史料を読み、そこからどのようなことがわかるのかを考えていきます。また、希望があれば研修旅行を行いますが、それ以外でも、さまざまな機会を利用して、歴史の舞台を実際に訪れてみてください。

佐々木 隆(ささき たかし) 近現代史

〈専門領域〉
日本近代史(政治史、情報史、軍事史、生活文化史、史料論)
〈最近の業績/仕事〉
  • 「近代文書と政治史研究」石上英一編『日本の時代史30 歴史と素材』(吉川弘文館、平成16年)所収
  • 共編著『ビジュアル・ワイド 明治時代館』(小学館、平成17年)
  • 「徳富蘇峰と権力政治家―帝国日本興隆へのアプローチ―」 山本武利編『岩波講座 帝国「日本」の学知 メディアの中の「帝国」』(岩波書店、平成18年)
  • 「首相を辞めさせた天皇は昭和帝だけではない」『日本歴史』800号(吉川弘文館、平成27年)
〈ひとこと〉
日本の近現代史には幾多の謎だけではなく、存在すら知られていない未知の事実が潜んでいる。太陽系外縁部や深海底の様な世界です。探査機、深海潜水艇になったつもりで探究して行きましょう。一番乗りの幸福が味わえるかも知れません。

石原 比伊呂(いしはら ひいろ) 中世史

〈専門領域〉
室町時代の公武関係論(将軍家と天皇家の関係)
〈最近の業績/仕事〉
  • 「史料を読み解く 「皇位簒奪」計画説 立論の根拠を再検証する 『北山殿行幸記』」(『週刊 新発見!日本歴史』二三 室町時代2 2013年)
  • 「足利将軍家と笙」 (『週刊 新発見!日本歴史』二二 室町時代1 2013年)
  • 『室町時代の将軍家と天皇家』(勉誠出版 2015年秋頃出版予定)
〈ひとこと〉
中世史ゼミは「よく学び、よく遊べ」を実践しようとするアグレッシブなゼミです。前提としての「よく学び」の部分については一定の勤勉さを求めますが、大学時代におけるゼミ生活の比重を高く持ちたい学生に満足してもらえるようゼミを運営しています。

酒井 一輔(さかい かずほ) 近世史

〈専門領域〉
江戸時代から幕末維新期の経済史・社会史。近世後期に地域経済や地域社会が発展・活性化していった仕組みについて、藩や村・町の財政、商人・豪農の活動に注目して研究しています。
〈最近の業績/仕事〉
  • 「近世後期の町場における宅地化と行財政運営の変容」(『歴史と経済』236、 2017年7月)
  • 「幕末期旗本財政の変容と地域経営」(『社会経済史学』80-2、 2014年8月)
  • 「近世後期関東在方町における町規約と構成員」(『史学雑誌』123、2014年3月)
〈ひとこと〉
歴史家を裁判官になぞらえることがあるように、過去の事実を確定することは、実は簡単なことではありません。日本近世史ゼミでは、ひとつの史料を注意深く読み込み、時に史料に登場する舞台(現地)に出掛けたりしながら、事実関係を読み取る力をつけていきたいと思います。

世界史コース

印出 忠夫(いんで ただお) ヨーロッパ中世史

〈専門領域〉
ヨーロッパ中世のキリスト教史に特に興味があります。宗教のからんだ歴史には、戦争も平和も富も貧困も、人間のすべてがこめられていると思っています。
〈これまでの主な仕事〉
『キリスト教の歴史1(宗教の世界史8)』山川出版社、2009年8月
全体の三分の一にあたる中世の部分(第3章、第4章)を執筆しました。宗教とその歴史的背景との関係が一番よくわかる(?)本だと思っています。
〈私のゼミ〉
半期に1回ずつ各自の研究発表をしてもらいディスカッションします。これはけっこう皆楽しんでいると思いますが・・・それ以外の時期は文献の輪読に充てています。

桑名 映子(くわな えいこ) ヨーロッパ近現代史

〈専門領域〉
ハプスブルク帝国史(19世紀後半から世紀末、第一次世界大戦まで)・ハンガリー近現代史
分野でいうと政治体制、知識人と社会運動、外交官とハプスブルク家などです。最近は「クーデンホーフ光子」の夫で外交官だったハインリヒ・クーデンホーフ伯爵とその一族に興味をもって調べています。
〈最近の仕事〉
「マイヤーリングの悲劇とハンガリー人外務次官—皇太子ルドルフの書簡をめぐって—」『聖心女子大学論叢』第116集(2011年)
「ハプスブルク帝国外務省のハンガリー人—スジェーニ=マリッチの軌跡—」『歴史と地理 世界史の研究』222号(2010年)
(翻訳)スティーヴン・ベラー著『世紀末ウィーンのユダヤ人』刀水書房、2008年
〈ゼミ紹介〉
毎年異なるテーマを選んで、代表的なテキストを読むようにしています。これまでに取り上げたテーマは、「女性」「帝国」「文芸サロン」「外交」「知識人」などですが、専門のハプスブルク帝国や東欧に関係する文献だけでなく、同時代のイギリスやフランス、ドイツ、ロシアに関するテキストも取り入れ、国際比較の視点から一つのテーマを多角的に検討できるよう配慮しています。
卒論ではドイツ、ハプスブルク帝国、東欧、ロシアを取り上げる人が多いですが、イギリスとフランスの近現代史について書く人もいて、それぞれ小泉先生、印出先生のゼミとかけ持ちをしているようです。

小泉 徹(こいずみ とおる) ヨーロッパ近世史

〈専門領域〉
ヨーロッパ近世史、特に「イギリス近世の国家と社会」に興味があります。
イギリスについては、古代から現代まで、卒論を引き受けます。イギリス帝国(インド、カナダ、オーストラリア)についても相談に乗ります。
〈主な仕事〉
(翻訳)ジェフリ・スカール、ジョン・カロウ『魔女狩り』岩波書店 2004年。
(共著)『イギリス史研究入門』山川出版社 2010年。
〈ゼミのテーマ〉
大航海時代のイギリスと新大陸
近世ヨーロッパに生きる人々の生きがい
歴史の中のロンドン
ヨーロッパの祝祭

山口 昭彦(やまぐち あきひこ) 西アジア史

〈専門領域〉
専門はイスラム時代の西アジア史で、とくにイランとオスマン帝国にまたがって居住していたクルド人と呼ばれる人たちに焦点をあて、前近代の帝国が言語や文化の異なる多様な民族集団をどのように統合していたのかを明らかにしようとしています。
〈最近の主な業績〉
「クルド-クルド語とクルド人アイデンティティ」松井健・堀内正樹編『中東』、明石書店、2006年
「離散と越境のクルド人」宮治美江子(編)『中東・北アフリカのディアスポラ』(叢書グローバル・ディアスポラ3)明石書店、2010年
「豊かなる辺境−クルディスタンの地理概観」、「辺境の歴史−クルディスタンの近現代」酒井啓子ほか編著『現代イラクを知るための60章』明石書店、2013年3月
「シリアの少数派−クルド人問題の背景」『シリア・レバノンを知るための64章』明石書店、2013年8月
〈メッセージ〉
3年と4年の演習では、イラン史やオスマン帝国史に関する史料(日本語訳)を読むことを基本としていますが、受講生が自分の研究テーマを選ぶにあたっては、ほぼ放任状態です。
たとえば、2015度の4年生は、古代エジプト史、古代メソポタミア史、イスラム社会の寄進と教育、ドイツにおけるシオニズム、パレスチナ問題、アメリカ社会のゲイなど、実にさまざまなテーマで卒論を準備しています。

五味 知子 (ごみ ともこ) 東アジア史

〈専門領域〉
中国近世史・近代史、とくに明代晩期~清代末期の歴史
〈最近の主な業績〉
「婚姻と「貞節」の構造と変容」、小浜正子・下倉渉・佐々木愛・高嶋航・江上幸子編『中国ジェンダー史研究入門』京都大学学術出版会、2018年2月
「纏足・大脚・赤脚――明清時代における婢のイメージとメディア」、中国女性史研究会編『中国のメディア・表象とジェンダー』研文出版、2016年9月
「清代における殺人事件の裁判と女性――楊乃武案を手掛かりに」『歴史学研究』946号、2016年7月
〈授業の紹介〉
自由選択の「世界史文献講読」では、前期に現代中国語、後期に古典中国語(漢文)をそれぞれ読んでいます。
3・4年ゼミでは、中国社会史に関するテキストの講読をおこなうほか、半期に一回くらい、ゼミ生の研究発表の機会を設けています。