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中川僚子教授(英語文化コミュニケーション学科)共著書「文学の環境を探る」出版

中川僚子教授(英語文化コミュニケーション学科)、「文学の環境を読む」共著書((野田研一・赤坂憲雄編、2020年5月25日玉川大学出版部発行)が出版されました。
人文学研究を<環境>に視点をおいて再編しようとする「環境人文学」を柱に、フィールドワークとしての文学研究を8人の研究者が語っています。
中川僚子教授は、「被爆体験の継承のかたち カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』を手がかりに」と題された一章を執筆しています。広島市立基町高等学校創造表現コース在校生有志が「次世代と描く原爆の絵」プロジェクトに参加して原爆を追体験する姿を通して、長崎に生まれた現代イギリス作家カズオ・イシグロの小説に登場するゴミ・廃物の表象もまた被爆体験の継承の試みとしてとらえうることを論じています。