人間関係学科Department of Human Relations
多様化した社会と人間のあり方を考える研究を通して、知を磨き、社会を見通す力、実行力を育みます。

めまぐるしく動く現代社会の中で生きる私たちは、絶えず新しい生き方を模索して変化し、その変化がまた社会を変えていきます。人間関係学科では、社会心理学、社会学、文化人類学という3分野の学問的視点から互いに連動しながら、複雑に変化する社会と人間のあり方を考察します。文献の研究にとどまらず、フィールドワークによって実社会の今を理解し、日常の中にある問題を問い直す目、将来を見通す力を養います。
学科の特徴
1現代の身近なテーマから学ぶ「社会と人間」

人間関係学科の学びのキーワードは「社会と人間」です。少子高齢化、非婚・晩婚化、格差社会、バーチャル・コミュニティ、社会的マイノリティー、異文化共生、流行現象、貧困、地球温暖化……私たちの身近なところにある多様なテーマを糸口に、複雑で多様化した現代の社会と人間のあり方を考えます。
23つの学問領域の視点を身につけ、多角的に考察

社会と人間を学際的・総合的に理解するため、社会心理学、社会学、文化人類学という学科の3つの学問領域の概論を2年次に全員が学ぶカリキュラムとなっています。常に多方面にアンテナを張り、現代の諸問題を客観的かつ多角的に考察する力を身につけます。
3社会調査士資格に相応するスキルと知識の習得

本学では、人間関係学科でのみ社会調査士の資格を取得できます。社会事象をフィールドに赴いて観察したり、人々の意識を面接で探ったり、質問紙調査のデータを統計的に解析したりする「社会調査」の手法を学びます。文献研究だけでなく、フィールドに出て人や社会と積極的に関わるバイタリティとスキルを培います。
学びの分野
社会心理学
人間の「心のメカニズム」に焦点を置いて、社会との相互関係を読み解く。対人魅力や攻撃行動など個人と個人との関係に注目する対人関係、個々人が集まって集団を形成したときの集団・組織やリーダーシップの心理、さらに大勢が集合して個人が埋没化した場合に生じる群衆行動や社会現象などを研究する。
- 学びのキーワード
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社会学
現代社会のしくみと、そこに生きる人間のあり方について社会学の立場から考える。私的な人間関係や生活のあり方から捉える家族社会学と、個人にとっての職業やキャリアの意味、社会にとっての雇用や労働のあり方を考える職業社会学がある。
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文化人類学
文化の枠組みから、現代社会のあらゆる現象をフィールドワークを通じて考える。地球環境問題の取り組みからアニメの聖地巡礼まで、地球に暮らす人々の様々な文化を研究する。
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学びの流れ
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卒業後の進路
本学科の卒業生は、社会調査士資格を生かし、調査・マーケティングの分野や、システム・エンジニアなどの情報通信業で活躍する割合が高いのが特徴です。その他、国際機関、金融・保険、アナウンサー・新聞記者などマスコミ関係、食品メーカー、アパレルなどさまざまな進路を選択しています。

- 【その他】
- 化学工業・石油・石炭製品製造業/輸送用機械器具製造業/小売業/医療業・保健衛生/食料品・飲料・たばこ・飼料製造業/電気・情報通信機械器具製造業/電気・ガス・熱供給・水道業/不動産取引・賃貸・管理業/宿泊業・飲食サービス業/生活関連サービス業・娯楽業/その他の教育・学習支援業/進学
取得できる免許・資格
- 社会調査士
- 日本語教員
- 博物館学芸員
- 図書館司書
- 司書教諭
活動紹介
MORE
教員紹介

石井 洋子 教授
社会(文化)人類学、アフリカ民族誌学、移民研究

岩原 紘伊 専任講師
比較文化学、観光人類学、開発と文化、インドネシア地域研究

大槻 奈巳 教授
職業社会学、労働とジェンダー、キャリア形成

木戸 功 教授
家族社会学、ライフコース研究、質的研究

小城 英子 教授
社会心理学、マス・コミュニケーション、メディア、ファン心理、不思議現象信奉

菅原 健介 教授
対人社会心理学、承認欲求、自己意識と対人不安、装い行動

藤原 勇 専任講師
組織心理学(リーダーシップ等)、メンタルヘルス(ストレス)、消費行動、社会調査法