心理学科Department of Psychology
自分の心、他者の心をめぐるさまざまな謎を科学の目で理解し、心の科学リテラシーを養います。
あなたは、自分の心の中を理解できていますか? わかっているつもりでも、少し考えてみると、自分でもわからないところがたくさんあることに気づくはずです。まして、他者の心の動きなど思いも寄らないことばかり。心理学は、人の心理や行動をめぐるさまざまな謎について、科学的に理解する学問です。認知心理学、発達心理学、臨床心理学の3 領域を柱に、心理学を基礎からバランス良く学んでいきます。
学科の特徴
1多彩な心理領域を学ぶカリキュラム
必修科目の心理学概論等により、認知・発達・臨床の3領域について基本的な知見を広く学修することができます。加えて、そこで興味を持った領域や関連する領域をさらに深めるカリキュラムを用意し、ヒトの心理と行動にまつわるさまざまな謎を解明する思考力を養います。
2ヒトの心を科学的に調査するスキル
現代の心理学に必要不可欠な心理統計法やコンピュータによる情報処理を丁寧に指導する体制が整っています。データを分析して事実を解明し、ヒトの心理を科学的に理解する力を身につけます。
3「調べて知る」実験的アプローチ
心理学実験等の授業では、心理学の主要なテーマについて実際に実験を行うことで、人間の心理とそれに伴う行動を科学的、実証的に学ぶことができます。最終的には、卒業論文の執筆を通して、自らが感じた問題意識を基に、実験や調査を行う力を身につけます。
学びの分野
認知心理学
思考や学習など人間の知的な精神活動である「認知」、視覚や聴覚で事象を捉えて認識する「知覚」について、実験や調査によってさまざまな特性を捉える。
- 学びのキーワード
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発達心理学
胎児期から老年期まで、ヒトの一生をデータに基づいて科学的に考察する。教育・保育の現場などで実際に子どもの様子を観察し、理論と実践を総合して理解を深める。
- 学びのキーワード
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臨床心理学
人間の心の動きを解明し、問題の解決法や幸せな社会生活を送るための援助法を考察する。理論の研究にとどまらず、心理検査などによる実践にも取り組む。
- 学びのキーワード
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学びの流れ
卒業後の進路
本学科の卒業生は、20%程度が大学院に進学し専門性を高め、臨床心理士などのカウンセラーを目指しています。大学院への進学以外にも、学びを生かして医療業界に進む人、IT 関連、金融や卸売・小売業界、法律事務所などで活躍する人など多種多様です。
- 【その他】
- 鉄鋼業・非鉄金属・金属製品製造業/電気・情報通信機械器具製造業/社会保険・社会福祉・介護事業/建設業/食料品・飲料・たばこ・飼料製造業/繊維工業/はん用・生産用・業務用機械器具製造業/電子部品・デバイス・電子回路製造業/小売業/医療業・保健衛生/国家公務
取得できる免許・資格
- 認定心理士
- 日本語教員
- 博物館学芸員
- 司書教諭
活動紹介
教員紹介
石黒 千晶 専任講師
教育心理、認知科学、創造性や芸術活動に関する心理、創造性教育
岸本 健 教授
社会的認知能力の発達、指さし、進化心理学、比較行動学、行動観察
神前 裕子 准教授
カウンセリング、高齢者の心理的援助、周産期のカウンセリング
小林 真理子 教授
臨床心理学、乳幼児・児童の心理臨床、がん緩和ケア
永井 淳一 教授
知覚と注意、感覚・知覚情報の認知と統合
永島 絵理子 助教
臨床心理学、周産期の心のケア、子どもの発達支援
平井 美佳 教授
自己、人間関係、生涯発達、個人と家族の心理療法
平部 正樹 准教授
青年期以降を対象とした心理支援、疾患・障害を持つ人の心理、地域支援
増田 紗弓 助教
がん緩和ケア、慢性疼痛の心理療法、スクールカウンセリング
向井 隆代 教授
児童期の愛着、発達と可塑性