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英語文化コミュニケーション学科が翻訳プロジェクトのためのフィールドワークを実施
9月8日および9日に、英語文化コミュニケーション学科の産学連携集中講義「翻訳を通した企業協力」の学生19名が学外研修に参加し、翻訳プロジェクトに取り組むための事前調査を行いました。
初日の8日は、埼玉県飯能市にあるムーミンバレーパークを視察しました。調査の後には企業の方と直接お話をする機会もいただくなど、充実した時間のなかで物語の世界観を学んだようです。「自然と物語、ムーミンの歴史が共存した空間で、訪れる人それぞれが異なる形で『ムーミンの物語の世界』を味わえる場所だと感じた」、「ムーミンの物語が『自然との共生』『仲間との信頼』『多様性の受容』といったテーマを大切にしていることを学んだ」と話す参加者もいました。
翌9日には、ヤンソン作品への理解をさらに深めるために、森アーツセンターギャラリー開催の展覧会「トーベとムーミン展~とっておきのものを探しに~」を訪れました。展覧会の図録には安達まみ学長によるヤンソン氏と世界文学をめぐる論文が掲載されており、本学哲学科名誉教授冨原眞弓先生の翻訳されたヤンソン作品を手にする学生の姿もありました。参加者のひとりは「作品の背景にある人間関係や交流の広がりを知ることができ、これまで以上にトーベ・ヤンソンさんの人物像やムーミンの作品に親しみを覚えると同時に、創作を支える人とのつながりの大切さにも気づかされ、学びや気づきの多い時間となりました」と報告しています。
原文の内容をよりよく理解するために丁寧に事前調査をする力は、翻訳において重要な力のひとつです。学生たちは研修後、各調査で得た知識や気づきを大切に、翻訳作業に取りかかりました。
(英語文化コミュニケーション学科専任講師 高橋実紗子)


