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人間関係学科の授業で学生らがオマーン・スルタン国大使館を訪問
人間関係学科の授業「質的調査法2」では、フィールドワークの一環として「オマーン・スルタン国大使館」を訪問しました。
人間関係学科の2、3年生を中心とした受講生ら30名は、事前にオマーン・スルタン国の社会や文化について下調べをし、モハメッド・アルブサイディ大使に質問を投げかけました。学生たちの興味は多岐にわたり、「外国籍の家政婦が食事を作るオマーン人家庭では、日本の『お袋の味』のような家庭の味をどう伝承するのか」といった質問を投げかけた学生もいました。
今回のオマーン・スルタン国大使館訪問を皮切りに、12月にはシリアやエジプト出身の方々へのインタビュー調査を準備しています。異文化の学びが対話から生まれることを学生たちは知ることができ、楽しく深い交流となりました。
<学生の感想>
・これまでオマーンという国に対して親近感がなく、中東のどこかにある国という程度の印象しか持っていませんでしたが、実際に訪問して感じたのは、「どんなに離れた国で異なる環境に育っていても、人としての本質は変わらない」ということでした。
・オマーンの歴史や文化、食、宗教、価値観など多くのお話を伺えた貴重な経験でした。特に、宗教的違いも尊重し合う姿勢や、女性を大切にする文化が根付いているお話が印象的でした。声を直接聞く大切さを感じました。
・報道から中東を一様に不安定と見ていましたが、訪問を通じてオマーンの穏やかな社会や女性をめぐる実情など、多様性を知ることができました。直接対話によって先入観が解体されイスラム世界への理解が深まりました。
(人間関係学科教授 石井洋子)