新年のご挨拶

あけましておめでとうございます。
2020年の年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
昨年、大きな災害の犠牲となられた方々に哀悼の意を表しますとともに、被災者の皆さまに心から御見舞いを申し上げます。

「キリストの聖心(みこころ)に学び、自ら求めた学業を修め、その成果をもって社会との関わりを深める」という本学の建学精神の具現化のために、昨春の学長着任以来、聖心の教育の理念・目的を再確認し、大きく変容しつつある現代社会の中で本学が堅持してきたリベラル・アーツ教育を実質的に充実させ、その発信に積極的に力を尽くしているところです。その一環として開学以来「文学部」としてきた学部名称を、2019年度から「現代教養学部」へ変更しました。

また、建学精神を具体化する第一歩として、2018年度には、1. キリスト教精神に基づく教育、2. 現代教養学部の目指す学び、3. リベラル･アーツ大学としての優れた教育･研究システム、4. 大学運営の継続的な刷新、という4つの柱からなるグランドデザインが策定されています。2019年度は、このグランドデザインに基づき「中期目標・中期計画(2020～2024年度)」の策定を進めております。

具体的な活動としましては、大学間の交流を深め、学生に多様な価値観に基づく学修機会を提供することを目的として、以下のような修学上の協定を締結し、始動しております。
2017年度、日本赤十字社との「ボランティア・パートナーシップ・アグリーメント」締結。渋谷区内 4 大学(青山学院大学、國學院大學、実践女子大学、聖心女子大学)の間で「連携・協力に関する基本協定書」締結。
2018年度、渋谷区と「シブヤ・ソーシャル・アクション・パートナー協定書(S-SAP)」締結。
2019年4月には、青山学院大学、國學院大學、実践女子大学・実践女子大学短期大学部、聖心女子大学による「渋谷 4 大学連携単位互換制度に関する協定書」に基づく、単位互換制度が開始されました。また、11月には、隣接する日本赤十字看護大学と、多様な価値観にもとづく新たな価値の創造、両大学の持続的な発展に寄与することを目的として「連携・協力に関する基本協定」を締結しました。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
本年も引き続きご理解と、ご協力ご支援を賜りますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

「いと高きところには栄光、神にあれ、地には平和、御心に適う人にあれ。」（ルカによる福音書 2章14節）


2020年元旦
聖心女子大学
学長　髙祖敏明