1. HOME
  2. ニュース
  3. 集英社公式WEBマガジン「MORE WEB」とコラボ-外国人に日本の魅力を発信するため「やさしい日本語」で記事作成

ニュース

集英社公式WEBマガジン「MORE WEB」とコラボ-外国人に日本の魅力を発信するため「やさしい日本語」で記事作成

岩田一成教授(現代教養学部日本語日本文学科)の指導のもと、大学院生2名、学部生3名からなるプロジェクトチームが、株式会社集英社の公式WEBマガジン「MORE WEB(モア ウェブ)」とコラボし、「やさしい日本語」で記事を作成する取り組みに参画。同マガジンの人気記事を編集・再記事化しました。「やさしい日本語」とは、外国人や高齢者、障がいのある人などにも伝わりやすいように配慮された日本語のこと。この取り組みには本学を含む6つの大学が参画しており、今後、さまざまな記事を「やさしい日本語」で作成・配信していく予定です。

プロジェクトチームメンバーには、日本語教員課程の日本語教育実習修了生や外国人留学生を含み、日本人学生が執筆した記事を留学生が外国人の視点でチェックしながら、編集作業を進行。4月から執筆を開始し、現在、4篇の記事を完成させています。
記事は こちら

◆岩田教授(現代教養学部日本語日本文学科)のコメント
学生たちは、人気雑誌の記事発信事業に関われることで学ぶことが多かったのではないでしょうか。一方で、言葉と関わるお仕事の大変さも実感したことと思います。やさしく書き換えることは、機械的にできることではなく読者の顔を浮かべながら試行錯誤を繰り返します。そうやって悩み考える時間はとても貴重な経験になるのではないでしょうか。社会のマイノリティに対してやさしい気持ちを持った学生になってほしいと常に思っています。

◆参加学生のコメント
雑誌的な言い回しを「やさしい日本語」にすることに苦戦しました。例えば、「レトロ」は日本人であればなんとなく想像ができますが外国人の方にはすぐに理解することが難しい言葉です。そこで、全てをやさしい表現に直すのではなく、頻出の言葉は、後で語釈をつけることで覚えてもらう工夫をしました。また、長い文章を分けたり、過剰な情報を削ったりしました。残すべき言葉・情報なのか、取捨選択し、一つ一つの文章をじっくり読み書き手が何を伝えたいのか日本語教育学の知識や語彙、これまで学んできたことなど活用しながら書き換えを行いました。自分自身の要約力や理解力が上がったのはもちろん、日本語の美しさを再確認できました。