1. HOME
  2. ニュース
  3. 国際交流学科が「国際文化協力とヘリテージマネージメント」を考える学外研修を実施

ニュース

国際交流学科が「国際文化協力とヘリテージマネージメント」を考える学外研修を実施

国際交流学科グローバル社会コースの国際文化協力演習Iでは、世界各所において人びとの継承してきた文化の力が今日の社会にどのように作用し持続可能な発展に寄与していけるのか、という問いを念頭に、国内外の事例研究を重視しつつ、国際的視野に立って探究しています。

本ゼミナールでは、9月2日~4日の3日間にわたり学外研修を実施し、3年次生7名が参加しました。北海道の道南を横断しながら、アイヌの歴史・文化を伝えるナショナルセンターであるウポポイでは、アイヌ文化とその語りのあり方を学び、世界遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産である入江貝塚・高砂貝塚・垣ノ島遺跡・大船遺跡の各所においては、見学しながら縄文の人々の暮らした社会に思いを馳せました。さらに、函館・元町の伝統的建造物群地区や、史跡公園となっている五稜郭の散策に至るまで、数々の実地体験や交流を通し、文化の場所性、有形・無形のヘリテージ(文化遺産)の伝え方・見せ方・読み方・感じ方について考えを深めました。

普段のゼミ活動で議論している内容を現場で実感する貴重な機会となっただけでなく、日本の他地域とは異なる北海道固有の風土とヘリテージ、さらには国境を超えた文化圏の発展についても新たに学び、視点が多様化されていきました。なかでも、縄文時代の人々や、その後へと続いてきたアイヌの人々の精神性の深さについて発見したことは、参加者それぞれのの心に深く刻まれたようです。

学生からの声:
・縄文時代から現代に至るまで、北海道に生きたさまざまな人々の暮らしや文化、信仰が重なり合っています。今回の合宿では、歴史を知識として学ぶだけでなく、その土地を歩き、実際に見ることで、過去から現在までのつながりを体感することができました。この経験を通して、歴史とは単に過去を振り返るものではなく、今の自分たちがどこから来たのか、そしてこれからどこへ向かうのかを考えるための道しるべなのだと実感しました。
・ウポポイを訪れ、アイヌの人たちは動物や自然をカムイとして大切にしてきたことが理解できました。特に、カムイを弓矢で撃ち、カムイを迎え入れることで人々が守られるという考え方が印象に残っています。当初は、カムイを自ら弓矢で撃つという行為には少し心苦しさを感じましたが、カムイに対する考え方を知ると、それは単に命を奪う行為ではなく、感謝し、尊い存在として迎え入れるための行為だったのだと気付くことができました。

(国際交流学科教授 岡橋純子)

山猟をイメージしたウポポイでの弓矢体験
アイヌの楽器トンコリの演奏体験
特別史跡「五稜郭公園」の散策