エプソン製品を通じて学校現場を笑顔にしていく
「当社の営業は学校に限らず、多くのお客様と関わりがあり、日々さまざまな業務を抱えています。私たちは新たに機器や情報が更新されるたび、文教市場に特化した機器説明を検討し、全社に向けて発信しています。たとえば、エプソンの代表的な高速インクジェットプリンターは先生方の印刷業務の負担を軽減し、現場の働き方改革につながっています。機器を活用することで業務の効率化が実現し、先生方が『より生徒と向き合う時間が増えた』と喜びの声を頂いた際に、非常にやりがいを感じています。さらに、電子黒板機能付きプロジェクターでは、書き込み機能があることで『効果的に授業を進めることができた』とお声を頂きました。こうした声を現場でお聞きし、全国の営業に展開しています」
製品の価値を伝え、学校現場を笑顔にしていく―それが私の仕事です、と青柳さんは語る。
ただ、青柳さんは教育学部に所属していたわけではなく、配属もメーカー営業職になると考えていた。しかし、入社当初から専門部署に配属され、その後も業務を担うことができたのは史学科で培われた探究心のおかげだと感じている。
歴史を学ぶことで培われた物事を調べ抜く探究心、深く考える思考力
青柳さんは、卒業論文でオランダ東インド会社のアジア遠征艦長マテリーフを題材にした。
「もともと東インド会社は日本の鎖国時代に唯一交流があった存在、ということに興味を持っていました。初めは全く知識がなかった分野ですが、ゼミの先生のご指導をいただきながら、英語の文献や国内の関係する書籍を読み込むことで形にすることができました。また先生から現場に足を運ぶことを提案され、マテリーフの故郷(オランダ・アムステルダム)に赴くことで、単に歴史上の人物としてではなく、一人の人間として身近に感じることができ、論文を書き上げることができました」
聖心女子大学では、一人ひとりに時間をかけ丁寧な指導を行っている。特に、史学科では論文執筆の過程で探究心を深め、分からないことを徹底的に調べることが要求されている。
聖心女子大学のきめ細やかなキャリア支援
「就職には当初漠然としたイメージしかなかったですが、キャリアセンターでの個人面談を重ねることで、自分を客観的に分析し、面接には自信を持って臨むことができました。また初代学長マザー・エリザベス・ブリットのこの言葉は今でも心に残っています」
「Be independent. Be intelligent. Be cooperative.」(知性を持ち、独立し、協力的でありなさい)
聖心女子大学で学んだことを基軸に、責任のある業務を日々全うすることで今後も自身のキャリアを形成していきたい、と青柳さんは語っている。
- 史学科
エプソン販売株式会社
スマートチャージMD課 文教
歴史社会学科 史学専攻(現:史学科)2017年3月卒業
※ 所属・肩書きを含む記事内容は、インタビュー当時(2020年)のものです。